第3部 天風問答集
一年生「赤組」
この「天風問答集」は、杉山彦一先生の1992年(平成4年)度、夏期修練会の「真理瞑想」の教義を、初めての人にもわかりやすく編集したものです。
杉山彦一医学博士(1920ー2002年)は、天風哲人の直弟子として長年にわたり薫陶を受けられた後、「天風会」第4代目会長となられました。
杉山先生は天風哲理の実践と研鑽をかさねて心身統一法を体系的に整理しやさしく解説されました。著書「いのちを活きる」は不滅名著となっています。
1985年、私が天風会の門を叩いた時には、天風哲人はすでに帰霊し17年の歳月が過ぎていましたが、天風哲人の温もりと余韻のなかで杉山先生が真理瞑想を担当していました。
私はアメリカ在住ということで、天風会に入会せぬまま初心者の赤札を胸につけ「赤組」として、西部地区夏期修練会の真理瞑想に参加させてもらったうえ東京本部での日曜修練会の教義も拝聴させてもらいました。
私は一年生「赤組」という「赤心を忘れるなかれ」の立位置が居心地のよいものでした。杉山会長(当時)も私の万年「赤組」の特例を、やさしく黙認してくださいました。
天風哲人の教義が厳しい父性的なものだったとしたら、杉山会長の教義はやさしい母性的なものでした。天風哲人に「そんな事でだめだ」と、己の怠惰を叱られ突き放されて落ち込みそうな時に、杉山会長はやさしく救い上げてくれました。
当時37歳だった私は、自分の人生の中でもうこれ以上に自分の資質に合った教えに巡り会うこともないだろうと考え、天風哲人を人生の正師として全人格的に傾倒して行きました。杉山会長はそんな私を見守ってくださり丁寧に指導してくださいました。日曜行修会の折にアメリカでは食べられんだろうと自宅の庭になった柿を持ってきてくださったりしました。私は杉山会長から天風哲理の教義の多くを学びました。
ここに掲載しました問答集は、杉山会長の真理瞑想の教義を、一年生「赤組」の私が整理したものです。問答集は創作ですが、書かれている内容はすべて杉山会長の真理瞑想の教義となっています。
天風哲人の「瞑想録」は書籍なっていますが、杉山会長の「瞑想録」は刊行されていませんので、刊行を待望しつつその一部を掲載させてもらいました。
Q、天風哲理とは
Q、生命の積極と調和
Q、生命力の自覚
Q、積極思考について
Q、真の積極について
Q、プラスの言葉について
Q、信念について
Q、真の幸福について
Q、安定打坐について
天風講話
自己認証
クンバハカ法
安定打坐法
愛情について
人生を勝ち抜く秘訣
終戦玉音放送録音盤秘話
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