コロナ感染の非常事態宣言の騒ぎもまる2年になります。天風会も厚労省の感染拡大防止策の指示にしたがい、行修会を中止してZOOMでの教義に切り替えました。
私はこの間に「もし天風師ならどの様な行動を取ったか」と常に問いかけてきました。
師はスペイン風邪流行の真只中で、上野の樹下石上で辻説法を始めています。また、インフルエンザや花粉症にも「顔に褌をして何になる」と言われています。なんのための心身統一、呼吸操練なのだと言うことです。その一方で「人様に迷惑をかけなければ」を、前提としています。ではどう行動したらいいのか考えました。
私自身は武漢ウイルスと闘うことを決意して、負けてなるものかと不用不急の中でも有要有急として1日も休まず通常通り仕事を続けてきました。でも、頑なにならず必要に応じてはマスクし、ワクチン接種しました。
今こそ天風哲理の実践と思いましたが、天風会のとった選択を非難する気もありません。社会的責任と自己の責務の葛藤もあった事と思います。
ただ、ZOOMでの教義にこれでいいものかと考え続けていました。私も仕事上テレワークーでZOOMをよく使うのですが、教義の使用はどんなものかと思っています。ZOOMは目と目が合わないという限界がありまして、生身の人間との臨場感が気薄なってしまいます。というか気が伝わらないのです。仕方のないことと言え、また講師の方々のご努力に敬意を表しますが、これだけでは行き詰まります。
師は天風会館の落成の時にこうも言っています;
「心身統一法という天風哲学を自分以上に熱心に実践した人間はいない。また、だからこそ自分以上に人の心に深く伝えられる人間もいない。従って天風の二代目はいないのだから、これから先は天風会館を、自ら一人ひとりが心身統一法を学ぶ教えの殿堂としていってほしい」。
殿堂は閉めることなく、ZOOMではもの足りぬ方に予約制で、健康確認と相合距離を保つことを前提で、教えの場としていつでも解放したら思います。
言葉では習得できない体得の教義もあります。その時に教えの殿堂は有り難いものです。求道は一方通行でなく、自らが求めて行くものです。その時に教え殿堂が在ることはなんとも有難い。
コロナ対策
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