修道大悟の誦句
われら、かりそめにも、天地の因縁に恵まれて、万物の霊長たる人間として、この大宇宙の中に生まれし以上、まず、第一に知らねばならぬことは、人生に絡まり存在する幽玄微妙なる宇宙真理なり。
誠や、この自覚を正しく厳かになし得なば、敢えて求めずとても、その身を健やかに、その運命を和やかにするを得ん。
これぞ、正に、千古昭として眈存する、尊厳冒すべからずの人生の鉄則にして、また神ながらに定められたる、動かすべからずの天理なり。
しかも心より喜ばんかな、吾ら今や正に雀踊りする感激に咽びつつこの妙帝とその手段を知れ理。あゝこの幸いこの恵み!そも何をもってかたとえん。
誠! 恵まれたる吾を思えば、などかこの尊き因縁をとこしえに忘れあたうべき。されば堅く私の心にこの欣びとこの幸いを根強く植えつけて、ひたむきに 向上の一路へ颯爽と邁進し、吾の住むこの世界に誠と愛と調和に活きんとする人の数を多からしむるべく吾まずその模範の人とならんことを、自らの心に厳として誓わん。
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2020年1月から始めた「私の天風誦句集」が、いよいよ最終の総括「修道大悟の誦句」になりました。
天風師はこれについて解説していませんが、これまでの誦句を修道して大悟せよということです。
しかし、誦句が長く難解な漢字が多いので、ここでは大きく割愛を試みました。また「天風誦句集」全体を通じて表現が古くなってきており、これでは今の若者が敬遠してしまいます。講談社刊の「運命を拓く」においてかなり現代文になっていますが、まだ維新が足りません。天風哲理の根幹となす「天風誦句集」ですので、内容は不動としても表現に天風維新(復興)が必要となっています。そう思いながら始めた1年半の連載でしたが、まだ道半になっています。これからも維新を続けて行こうと考えています。
例えばですが、越権を恐れずに以下の様に天風維新しました。
「誓いの言葉」
今日一日
怒らず 怖れず 悲しまず、
正直 親切 愉快に、
力と 勇気と 信念とをもって
自己の人生に対する責務を果たし、
つねに、誠と愛と調和に満たされた
立派な真人として活きることを、
自分自身の厳かな誓とする。
修道大悟の誦句
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