想像力の誦句
私は今まさに喜びと感謝に満たされている。
それは、宇宙霊は私の心の中に、想像という特別な作用を付与して下されているからである。
そして宇宙霊は、常に私を私の想像する観念どおりの世界へと、真実に導き入れるべく、その準備を尽くされている。
だから心して想像の作用を正確に応用すれば、それはとりもなおさず幸福の楽園へのよき案内車を作ったのと同様である。
かるがゆえに、私は能うるかぎり可能的で高級なる想像の絵を心に描こう、、、ハッキリと明瞭に、、、しかし、どんなことがあっても、夢にも自分の生命を腐らし泥ぬるような価値のないことは想像するまい。
そして宇宙霊の定めた約束どおり、その想像の中から正しい人生建設を現実化する気高い理想を作りあげよう。
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理想の誦句
私の生命は、常に見えざる宇宙霊の力に包まれている。
したがって、宇宙霊の持つ万能の力もまた、私の生命の中に、当然存在しているのである。
ゆえに、いかなる場合にも、またいかなることにも、怖れることなく、失望する必要はない。
否、この真理と事実とを絶対に信じ、常に高潔なる理想を心に抱くことに努めよう。
さすれば、宇宙霊の当然の帰結として、必ずや完全なる人生が作為される。
今ここにこの天理を自覚した私は、何という恵まれた人間であろう。否、真実、至幸至福というべきである。
したがつて、ただこの上は、無限の感謝を持ってこの真理の中に安住するのみである。
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天風瞑想録十二巻は「想像力の誦句」「理想の誦句」が対になって綴じられている。「想像」がやがて「理想」を、形造くり、宇宙霊はその想像した通りに現実を造りだす。「想像は創造」であり想像力は創造を促す。
しかも、想像にとどまらず、すでに想像したことが成就した気持になり、その姿を心に描くこと。「これは、紙一重の相違だけれども、非常に、そこに、微妙な相違がある。成りたいな、、、という気持よりも、成っている姿を、心に描いた時に、現実から程遠いことでも、もう、(宇宙)霊の世界では、それが、本当に成っているのと同じことに得るのである」。想像の成就を感謝もって先取りすることです。ですから「理想の中に描く絵は、もう、確実に、現実化したものとして描かなければいけない」。
気高い理想を掲げるのに必要なことは、常に「吾は宇宙霊と一体である」を信念すること。理想をただ思っただけでなく、それを信念としなければ現実化しない。想像力―>理想―>信念―>現実化へとつながって行きます。