信念の誦句
信念、それは人生を動かす羅針盤のごとき尊いものである。
したがって、信念なき人生は、ちょうど長途の航海の出来ないボロ船のようなものである。
かるがゆえに、私は真理に対してはいつも純真な気持ちで信じよう。
否、信ずることに努力しよう。
もしも疑うているような心持ちが少しでもあるならば、それは私の人生を汚そうとする悪魔が、魔の手を延ばして、私の人生の土台石を盗もうとしているのだと、気をつけよう。
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真理瞑想全13巻の誦句のなかで、原文を一字も変えずにそのままにしたのはこの「信念の誦句」だけでした。
「信念の力というものは、諸事万事を完成にする、根本的な要素」であるから、「真理に対してはいつも純真な気持ちで信じよう。否、信ずることに努力しよう」と、信じることを努力としています。
「信念というのは、頑張ることでない。煥発して来なければ駄目だ。自分の心に中からえぐり出さねばければ駄目だ」とし、如何なる努力でえぐり出すのか、「どうすれば信念が強くなるか、それには信念を煥発することである」。鏡を利用した観念要素の更改法で、「お前の信念強くなれ」と自己暗示を真剣に実行すれば、信念はどんどん煥発されてくると説示しています。
追記;本題と直接関係ないのですが、この章にある私の好きな言葉を書いておきす;
「人生を悟るということは、宇宙例の無限の力を、いのちの中に受け入れる入れ物を用意した事になる」。
「理解と自覚はまったく違う。理解というのは、ただわかったというだけであり、自覚というのは、本当に自分の魂に受け入れた事なのである」。