思考作用の誦句
私は今、宇宙霊の中にいる。
宇宙霊なるものこそは、万物の一切をよりよく創り
かえることに、常に公平なる態度をとる。
そして、人間の正しい心、勇気ある心、明るい心、
朗らかな心という積極的な心で思考した事柄にのみ、
建設的なる全能の力を注ぎかける。
かくの如くにしてその力を受け入れしものこそは、
まさしく力そのものになり得るのである。
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「人生を支配する法則」として宇宙霊が登場してきます。「人生とは生きているという直感、『われ活きてここに在り』という現在感以外の何者でもない」。
「天風誦句集」のなかに宇宙という語彙がたくさん出てきます。「宇宙霊」として13回、「大宇宙」として8回、「神仏=宇宙霊」として14回でてきます。「運命を拓く」講談社版は、すでに「神仏」すべて「宇宙霊」に統一して27回でてきます。「天風誦句集」を「宇宙誦句集」と名称を換えたく思うくらいです。
ですからここで天風哲学のいう宇宙霊の定義を書き加えておきます;
「天風哲学では宇宙霊と呼ぶが、それは真理瞑想行の説明の時に、大自然に対する我々の修行上の尊敬念を、より一層深くする為に仮に宇宙霊と名付けたのである。宇宙のおおもとの気という意味であり、ただ便意上、宇宙霊という言葉を使うのであると考えればよい。神、仏、天之御中主命、天にまします我らの父、なんでもよい。呼び方はどうでもよい」としています。
この「宇宙霊」はオカルト的霊でなく、物理学の素粒子を裏付けとした科学的に捉えています。天風師の言う「立派な科学」です。
また、「神、仏、天之御中主命、天にまします我らの父」ですと、どうしても信仰の範囲が、国、地域、民族に限定されてきまうが、宇宙霊とすることで全人類に共通する普遍性を有することになります。
「思考作用の誦句」の変更箇所として;
私は今、宇宙霊の中にいる。
私は今、霊智の力とともにいる。
朗らかな心という積極的な心持で思考した事柄にのみ、
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