私が「天風誦句集」と出会った時に受けた大きな衝撃は、35年たった今でもそのまま残っています。私の人生を大きく変えた小冊です。
誦句集の冒頭は「誓いの言葉」から始まります。朝礼の時に天風師の言葉「甦えりの誦句」についで、会員一同で「誓いの言葉」を誦和します。
真理瞑想の時でなく朝礼の時に誦和するためか、誦句集の冒頭にあるのに「天風瞑想録」と「運命を拓く」に抜け落ちています。天風哲理が濃縮された大切な誦句だけに実に惜しいことです。
「誓いの言葉」
今日一日
怒らず 怖れず 悲しまず、
正直 親切 愉快に、
力と 勇気と 信念とをもって
自己の人生に対する責務を果たし、
つねに誠と愛と調和を失わざる
立派な真人として活きることを、
自分自身の厳かな誓とする。
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心の表現である感情は、言葉と行動に深くかかわりをもち、心と体に大きな影響を与えています。
この「誓いの言葉」の中に「三勿三行」として「怒り、怖れ、悲しみ」の感情、「正直、親切、愉快に」の感情は、言葉と行動に深くかかわりをもち、心と体に大きな影響を与えています。
そこで、今日一日を快適に生きて行く心がけとして、わずか8行のなかに、心の使い方が凝縮されています。
「怒らず 怖れず 悲しまず」、「正直 親切 愉快に」、「力と勇気と信念とをもって」、「誠と愛と調和」と、トントントン〜と歯切れのよい三拍子の言葉を感じ取ってみてください。
今日一日を、怒らず、怖れず、悲しむことなく、正直、親切、愉快な心で過ごし、何事にも、力と勇気と信念を失うことなく、自己の人生の責務を遂行し、つねに誠と愛と調和(真、善、美)を失なう事のない立派な「真人」(リアリスト)として生きることを、自分自身に厳かに誓うのです。真人とは本来的な人間以上をいう。自分との約束は宇宙霊との約束ですから、厳かな誓いになります。
消極的な感情の代表格である「怒り、怖れ、悲しみ」は、生命力を減退させるので戒め、一日の生活のなかで、「正直、親切、愉快」に行動すれば、感情が明朗化し楽しくなります。感情を制御する際に最も有効な対処法になります。
そうは言ってもいざ実行になりますと、やさしそうにみえてもなかなか思った通りに行きません。誓ったそばから、怒ったり、怖れたり、悲しんだりしている己の未熟さを思い知らされます。
しかし、毎日この「三勿、三行」の誓いを心がけることで、感情を制御することができてきます。少なくても激情した感情にブレーキがかかります。この時にクンバハカ法を平行させますと更に感情を制御できます。
ここは「私の誦句集」ですので、「つねに平和と愛とを失わざる」の箇所を、確信を持って「つねに誠と愛と調和を失わざる」と修正を加えました。
誦句の中で書き換えた箇所は;
つねに誠と愛と調和を失わざる
立派な真人として活きることを
「道を知らずして活きる者を『凡人』、道を知りこれを行って活きる者を『真人』という」。
私の天風誦句集「誓詞」
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