「天風瞑想録」は、昭和32年「天風誦句集(一)」の小冊として発行されました。
それを元に昭和48年「天風瞑想録」として、第1章「いのちの力」から各章毎に 第13章「一念不動」までが、5年の歳月をかけて昭和53年の天風会創立60周年に刊行されました。お弟子さんたちの心のこもった偉業でした。
天風会創立70年周年の昭和63年になり、各章13小冊が合本に編集され「天風瞑想録」として出版されました。語彙の微小の違いがありますが、ほぼ同じ誦句になっています。そして、平成6年に講談社から「運命を拓く」ー天風瞑想録ーとして天風会を超えて講談社から現代口語文に改定し単行本で出版されベストセラーになりました。ついで平成10年に文庫本となり、さらに令和元年に電子書籍化されました。
ですから「天風瞑想録」は、5回の変遷をしながら読み継がれてきています。しかも「運命を拓く」にある誦句の方が、オリジナルの「天風誦句集」よりも読みやすくなっています。「神仏」の名称も「宇宙霊」に統一されています。
そのうえ価格も手帳サイズの「天風誦句集」より400円ほど安く購入できます。これでは「天風誦句集」を買うのは、よほどマニアックな人に限られてしまいます。
ただ、たいへん惜しむらくは「運命を拓く」には、天風師直筆の「天風瞑想録」の題字と各章末尾にあります毛筆で書かれた誦句がありません。さらに朝礼の時に誦和する大切な「誓いの言葉」と「プラナヤマの誦句」が抜け落ち、画龍点睛を欠いています。
ともあれ天風会創立100周年を機に「天風誦句集」の改訂版を希望したいところです。それが必要な時になっています。
私自身も2020年1月から「天風師の面影」に、誦句の改訂版に挑戦してみる所存です。私自身の「天風誦句集」です。
天風瞑想録
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