工藤房美著「ありがとう。100万回の奇跡」を、読んでみました。
工藤女史は末期ガンで医師から余命1ヶ月と宣告されたが、村上和雄氏の著書で遺伝子をプラスONに覚醒することで腫瘍が消えて、命の甦りを果たしたと言うことでした。たぶん「がんもどき」だったかと思うのですが、参考に村上和雄著「サムシンググレート」、「生命の暗号」、「アホは神の望み」を、走り読みしました。
1980年代の出版当時は、遺伝子万能がもてはやされた時期でした。出版社の意図と思うがタイトルを「サムシンググレート」として神を隠ししているのが煮え切レません。原題の「人間、信仰、科学」(1986年、天理教道友社刊)の改題となっています。ここに書かれている内容ほぼ80年前の天風哲理の練り直しでした。
語彙として「サムシンググレート」を「宇宙霊」に、生命の暗号の「遺伝子」を「潜在意識」に置き換えることができます。また遺伝子に全て委託するさいに「つつしみ」が必要としていますが、これも「調和」に置き換えられます。
まだ使われていない遺伝子を、ポジティブのプラスにONすることで運命を好転するとしています。これはその通りだと納得が行きます。しかし、どのようにして遺伝子をポジティブONにするだけで、あとは「祈り」と「ありがとう」だけしか言及していないところが、学者やの〜。「言うは易く(How to say)、行なうは難し(How to do))で、具体的な方法まで論及されていません。
ポジティブONにすには天風哲理の「潜在意識の更改法」が必要になってきます。「アホは神の望み」の他力でなく、意志の煥発の自力行修が必要になってきます。単なるアホではだめでして、この点が天風実践哲理の優れたところになります。How to「クンバハカ」+「天風式打坐」+「潜在意識の更改」の三点セットでプラスONになります。