10月のエッセーで山田務名著「天風道八十年」が、古本市場で5万円の値段がついていることから、天風会認定書にして復刻版か再版を希望しました。
これを読んでくださったアメリカ在住の天風会員の方から「続・天風道八十年」が出版されていることを知らされました。しかも、前著書で編集をなされた同じ編集者の岩崎澄男氏によって出版されていました。知らなかったといえ、本著書が2010年に刊行されていたことに驚きました。いかに私が引きこもり天風道の実践者なのかと今さらに呆れる始末でした。
さっそく日本の友人にお願いして岩崎氏に連絡をとってもらい、お手元の1冊と付随するDVD2枚を譲っていただき、今月15日に入手しました。岩崎氏のご好意に感謝しています。
「続・天風道八十年」は、私が希望した復刻本でなく文字通り「続篇」で、前編と後編で完結本といえる内容でした。前著書は「天風誦句集」(黒)の解説で結んでいまして、続編は「真理行修誦句集」--瞑想行修用ー(緑)の解説を中心した教義で、杉山彦一元会長が「ここまでくれば天風哲理も大学院コースだ」と言われた内容でした。
ですから復刻本として編集するとしたら、前著書の第2部「深遠なる心身統一法」から「続篇」を併合しますと貴重な名著になります。しかし、岩崎氏はすでに両著書の編集で立派なお仕事をなさっていますので、そこまでご負担かけられません。
両著書で参考になります3点は、天風師の指導する立場からでなく、習う弟子側の立場から書かれている実践法となっているので、天風教義をより身近に実践できることです。各行法のコツ(要領)の開示がたいへん参考になり、私は本著書から多くのコツを習いました。
さらに、眉間の第三の目を「生命活力、悟り、直感に結びつく命の窓」として重視していることです。眉間プラナヤマ呼吸法とも言っています。
第3点は、活力吸収法だけでなく活力移送法に関して多く言及していることです。吸収した活力を、自己移送、他面移送の局部移送、全身移送、そして近距離移送、遠距離移送を行う方法です。「天風先生、杉山先生は会員のお願いに応じ、東京と神戸、東京と大阪とかの遠距離を遠隔思念によって、大手術を受けている患者に対して活力移送を行われ、多くの重病人を救われた」と言います。今はどうなされてるのか知りませんが、両著書を読みますとかつてはよく活力移送法をなされていたようです。
私はこの活力移送法に対し自己移送は理解できるのですが、他面移送や遠距離移送に関してどれほどの科学的な根拠があるのか計り知れずここまで実践してなくこれからの課題としています。
この移送法は天風哲理が原点に帰ってやるべき大切な課題と認識しています。その意味でも両著書における活力移送法の解説は、他の著書にはみられない貴重な教科書になっています。
続・天風道八十年
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