寅さんとイエス

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12:20.jpg カトリック司祭の米田彰男著「寅さんとイエス」を拝読。
 今の若い世代は寅さん映画を見ていないらしいです。「風天の寅」と「風天のイエス」を、同列に扱っかたこの著者、カトリック教会から破門されるのではないか。
 「風天のイエス」などキリスト教徒としては許せないたわ事なのですが、ここまでしないと信仰心の薄い日本の読者にイエスを引き止められないのでしょう。
 著者は団塊世代で、全寅さん映画と一緒に青荘年期を過ごしています。「暖かく包み込む聖なる無用性」を、寅さんなくして語れないのでしょう。寅さんを通してイエスの心を投影させています。
 ここに登場するマドンナたちと寅さんの恋物語、なんでイエスと共通するのかわりませんが、同世代の私は読むにつれ泣けて泣けて仕方なかった。
 私もずいぶん涙もろくなったものですが、「風天イエス」を少し理解できました。団塊世代におすすめ本です。
 昭和も寅さんも遠くなりにけりです。いい本を有難う。

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このページは、三休が2024年12月21日 19:29に書いた記事です。

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