今日30日は、フレッド・コレマツの日(Fred Torematsu Day)ということで、知人の案内で日系アメリカ人の集まりに参列してきました。
フレッド・コレマツは第二次世界大戦期のアメリカにおける日系人の強制収容の不当性に対し孤立無縁で闘い続けた人権擁護活動家でした。
今日は父親の情熱と公民権擁護者としての遺志を引き継いだ娘、カレン・コレマツ博士のスピーチでした。心情的にわかり支持するが、もうすぐ帰国する日系アメリカ人でない私は、何となく場違いの居心地の悪さを感じてしまった。この後ディナーパティーが控えていたが、それには参列せずに帰ってきた。
さてさて2月に入る、アメリカ生活も残り3週間、荷物の整理だけでなく、心の整理も必要になってきた。
2023年1月アーカイブ
青空にはためく星条旗の美しさに目いり、しばらく立ち尽くしてしまった。アメリカよ、強くあれ。
今年インドの人口が中国を抜き世界の政治経済の分岐点になる。中国が下り坂、インドが上り坂を象徴する出来事です。
インドと中国は永遠にライバル同士、これからはインドが時を得るようになりますが、どちらもスマートで、したたかな自己中心の手強い相手です。それにインド人との会議で、彼らに話をさせるといつまでも終わりません。
私は長くビジネスをやっていまして、インド人はいつも話だけで商談が成立したことがありませんでした。なにせ「Yes」が「No」の首振りジェスチャーなのですから。
また、アメリカのインド人口も急激に増え、社会的地位もインドが中国に取って代わり、近未来にインド人の大統領が誕生することでしょう。イギリスではすでにそうなりました。
文明の流れとして、インドと中国のどちらが日本と深く組むかでアジアの未来が決まってきます。地政学的に日本はいい立場に置かれています。
それにしても両国ともしたたな相手なので、心してのお付き合いが必要になります。
先日、新陰流新春演武会を観覧してきました。
会場に掛けられた二つのお軸「轉」と「懸待表裏者不守一隅」(向かう相手に随って轉変し、一重の手段を施すことあたかも風を見て帆を使い、兎を見て鷹を放つが如し」とありました。臨機応変これが新陰流の真髄なのでしょう。
アメリカでは空手、柔道、剣道、合気道など普遍性を持って定着していますが、新陰流はマイナーとなっています。それだけにアメリカで新陰流とは興味を持って演武会を観覧しましたが、やはり化石化する文化でした。将来は剣道の範疇に組み込まれて棲み分けされて行くことでしょう。
それでも新陰流の修行をする真面目そうなアメリカの大人や若い男女がいることが意外でした。どのような切っ掛けなのか、なんの縁なのか、はたまた前世があるとしたら武士なのかと考えてしまった。
アメリカは何の文化も受けいれる若い国です。
1853年ペリーが率いる東インド艦隊の蒸気船が日本の浦賀沖に来航。いわゆる鎖国日本に開港を迫った黒船事件です。
そのペルーの子孫4代目が、ボストン郊外ロングアイランドでワインを醸造しているとのことで、4年ほど前に知人からいただきました。ボトルのラベルも黒船の下にCommodore Perryとデザインされていました。
貴重なワインなので何かの機会に開けようと思っていながら今になってしまった。今日は特別な日でもないのだが、自宅を大整理していたら何となく一人で乾杯したくなってしまった。
味の方はさして期待していなかったが、まろやかで口当たりのいい美味しいワインでした。太平洋を航海したペリーに想いを馳せながら、山積みになった自宅の破棄物を眺めての一献でした。
36年の間住んでいた今の家を、1月下旬に手放すことになった。
玄関先に新たに「Welcome 」のラッグを購入し家主交代を祝福した。
1月下旬ですと残り25日ほどですので、大整理に追われています。基本的には必要家具は新家主に譲ることにし、衣服類と食器と料理機材は寄付することにしています。
心情として4つのボストンバックでアメリカに来ましたので、4つのボストンバックで帰ります。大整理していますと心まで整理できるようで清々しく爽快に進めています。
後ろ髪を引かれることなく、これかの生活に向かい大いなる勇気と大いなる決心を持って進めています。
かつて自社でアルバイトしていた台湾からの女子大生が、テキサスの大学に進学するために一人で中古車に荷物を積んで2900キロの道のりを、毅然と進み行く後ろ姿を見て感動したことがある。自分の運命を自らで決断し、後は天命に任せた人生は素晴らしいものです。
新春を迎えマスクを外し大笑い!
『笑顔を失うと、命の資本ともいうべき健康も
みるみる破壊されますし、
また、運命とて同様に、
とかく阻まれがちとなってしまうんですよ。
西洋の諺にも「和やかな笑顔の漂うところに、
運命の女神はその慈愛の手を差しのべる」というの
があります。
いったい何のために、
人間だけが笑えるようにできているのか
ということを、
厳粛に考えなきゃだめですぜ。
あなた方、考えたことあるかい?』
『そして、笑いというものは、
その苦しみや悩みに疲れる心や体を、
ほどよくこれをもって調和せよということで、
人間にだけ与えられた特別のものに
他ならないんですよ。
その証拠には、苦しんでる時とか、
または悩みに襲われたような時、
何かおかしなことがあって思わず笑えば、
どれだけその苦しみや悩みが軽くなるか
わからないでしょう?』 (中村天風)
謹 賀 新 年
清々しい心豊かな新年を、お迎えのことと存じます。
私事ですが、今年は春の訪れと共に日本回帰を予定し
ています。群馬に生活の基盤をおき、台湾、アメリカ、
スイスへの旅を続けて行く所存です。
私の半世紀に渡る長い海外生活を、暖かく見守り支援
してくださいました皆様に、心から感謝しております。
今後とも変わらぬご指導のほどよろしくお願いします。
2023年 元旦