中国人はお互いに相手を警戒し政治の話はあまりせず、無関心を装っています。私も心を許している友人にしか政治の話はしないことにしている。しかし、彼らは政治に関心がないわけでなく話せばよく知っています。
私は習近平が何を考えているのか、なぜ経済をぶち壊してまで権力に執着するのか理解できずにいた。そのことを上海の友人に聞いてみたら「習近平不愛銭」と一言でした。私は「そうか!」と思わず大きく膝を打ってしまった。
中国人は金銭欲が極めて強く、軍部を含め中共幹部で汚職していない者ない。彼らは汚職という認識より役得という感覚です。つまり当たり前の事で役職を得るにも賄賂が関与する汚職大国です。つまり全員が汚職しています。彼らが外交の時によく言うのは「数百万円で転ばなくも、数千万円で転ばぬ者はいない」と公言しています。
ですので、お金を優先にしている幹部たちにとり、金銭より権力に執着する者は怖いわけです。習はそれをうまく権力闘争に利用して勝ち抜いてきたわけです。
習は権力欲が経済欲より強いから、我々の見識では考えられないことを平然やります。金の卵である香港経済をぶち壊し、上海経済を滅茶苦茶にし、自分の権力を脅かすアリババやテンセントなどのIT大企業成長を、平然と抑え込み監視下に置くわけで。
習にとって権力の独占が第1優先なわけです。ですから権力掌握のためなら、何をしでかすか分からない脅威があります。まさに文化大革命の怨念の落とし子です。
これらは資本主義的な常識や金儲けを優先する汚職幹部たちにとって理解できないところです。これがこれからも何をしでかすか分からない警戒すべきところです。権威も実績もなく権力を盾に天下を取った者は、権力によって滅びるものです。しかも、同じ政権が10年以上も続けばさらなる腐敗が始まるものです。
中国の暦でも今日が立冬、一葉枯れて真冬の季節に向かう。
立冬、習近平不愛銭
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