晩秋の風景はこれまで。
「台湾に何が起きているのか」を読了。台湾通を自負する私、いまさらこの本を読むまでもないと思いましたが、さすが福島香織女史は中国関連のジャーナリストです、たいへん勉強になりました。女史は中国、香港が専門かと思いきや、台湾もよく研究されていました。
私は大勢いる中国評論家のウェブマガジンの中で、福島女史の「チャイナゴシップ(中国趣聞)」のみ定期購読しています。女史の中国分析と思想に共感すること、そして何よりも中共と戦っている姿勢です。
むすびに、『2022年9月29日は日中国交正常化50周年であるが、これは日華断交50周年の日でもある。この50年で何を得て何を失ったか。櫻井よしこ女史の言葉を引用し、私たちはあのとき親友を失った。同時に親友を得た。中華民国という親友を失ったが、今の民主国家という親友は、この日華断交を含めた日台の複雑な歴史を乗り越えてきたからこそ得られた存在だということだろう。1972年の日中国交正常化以来、多くの日本人があれほど日中友好をさけび、支持してきた中華人民共和国とは50年たっても親友にもなれておらず。それどころか今や日本の脅威ともなっていることに比べれば、敗戦の1945年、そして1972年の日華断交と二度にわたって台湾を見捨てた日本が、今なお台湾と親友であり続けられることを奇跡と言わずして何といおう。と結んでいる。
双方の愛ある絆は、普通の外交関係の基準では測れないものがある。
日台の絆
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