暑かった7月最後の週は、孫娘のお付き合いで25日にセスミー遊園地、30日にクレヨン遊園地のテーマパークに行ってきた。
どちらもお隣のペンシルバニア州に在るのだが、地域によってこうも客層が違うものかとアメリカ社会の多様性に感心してしまう。
セスミー遊園地で子供連れの若夫婦をみると70%くらいがタトー(tattoo)を彫っていた。中には大きな腹に般若の絵柄、彼らはこれを格好いいと思うのだろうか。私にはこのセンスが理解できない。
昨日、クレヨン遊園地の子連れの若夫婦にはほとんどタトーが見当たらない。あっても一点の地味なものでした。たぶん15%くらいかな。この地域差にアメリカ社会の奥深さを感じてしまう。
私の個人的な美的感覚なのですが、タトーをどうしても美しく思えない。素敵なスタイルの女性でも、足や腕に彫られたタトーを見ると、それだけでガッカリしてしまう。せっかく親からいただいた綺麗な皮膚なのに惜しいと思ってしまう。それにタトーの絵が、日本の刺青と違ってダサイい。タトーに刺青の迫力というか精神性がない。両者は分けて考えたほうがいいようだ。
さて、8月に入ります。
2022年7月アーカイブ
本日7月20日にオフィス/倉庫の開け渡しにサインをした。
これで何事もなければ1ヶ月以内に開け渡しとなる。本来4月20日にサインのはずでしたが、買い手の銀行が地質汚染検査を条件にしたため検査結果待ちになってしまった。幸い水質も地層もクリーンとなり、たくさんの買い手の中から2番目の人と契約を交わした。
実務上ほぼ毎日のようにサインをしているので、サインだけが私の仕事かと思うほど慣れっ子になっているのだが、今回は慎重に1日考慮した上でサインとなった。いや、実を言うといよいよサインかと言う心境でした。
さて、サインが済むとこれから自己の身辺整理が始まる。
今朝は、冬至に春の訪れを予測するグランドホッグが、今年初めてオフィスのドアまで挨拶にきました。
そろそろ長い冬眠から醒め、自己本来の責務を開始せよとメッセージを伝えにきたようです。
散歩路の野辺に咲く花。
故安倍晋三元首相の国葬儀が、今秋ごろに決まったようです。
私も国葬儀に合わせて、日本と台湾に出かけるようにしたい。
吉野山 転んでもまた 花の中
ここ数日オードリー・タン(Audrey Tang)著「デジタルとAIの未来を語る」を、興奮を交え熱く熟読した。
以前のブログでも紹介したが、IQは180以上と言われ、中学を違法中退でプログラマーとして育ち、12歳でブログラマー企業を設立。19歳でシリコンバレーにソフトウエア会社を起業。同年の2005年にトランスジェンダーを公表し、履歴の性別は無性別と記す。
2016年に35歳の史上最年少で、台湾内閣デジタル担当政務委員(閣僚)に採用される。
2019年にアメリカの外交専門誌「フォーリンポリシー」で、グローバル思想家100人に選ばれる。
2020年のコロナウイルス禍においてマスク管理システムを構築し、感染拡大防止に大きな貢献をしたことで、世界的注目を集めました。詳しい略歴に興味の方にはこの著書をお薦めします。
私がここで書き進めたいことは、台湾社会にはすでにこのような奇人(天才)が育つ土壌ができていた事です。しかもそれを政府が閣僚として受け入れているのです。
このような奇人は中国で絶対に育たないし日本でも育たない。奇人の裾野には世界一の半導体メーカーTSMC社やアップルの世界最大OEMメイカーのホンハイ社が存在するのも決して偶然ではない。
奇人は一人でいいのだ、アップル社の創業者スティーブ・ジョブス然り、それが未来社会を変えて行くものです。
ジョブスはデジタル社会のハードを、そしてオードリーはソフトを変えて行くと思う。イエスキリストも一人であった。
民主デジタル社会がやがて独裁デジタル社会を淘汰して行くことになる。
一読のお薦めですです。
余談だが、終章に国境や民族を超えたAI人、デジタルネイティブ、デジタル先住民や、デジタル移民(我々)などの新語が出てきます。
自宅近くのセオドア・ルーズベルト26代アメリカ大統領の記念公園の半旗。彼は新渡戸稲造著「武士道」の愛読者でもあった。
名言に「素晴らしい考えは思慮深い心にしか訴えない。しかし、素晴らしい行動は人類すべての心に訴えかける」を、残しています。
彼はまた「目を星に向け、足を地につけよ」とも言っています。
私は今日の葬儀まで自粛していました。
明日から「星に目をむけ、足を地につけて」進み行かん。
追;葬儀で見送る国民から聞こえてきた多くの追悼の声は、「ありがとうございました」「感謝してます」でした。
なんとも素晴らしい国民です。
安倍さんは日本を取り戻しました。
哀 悼
辛い、ニュースを見るのが辛い。日本の油断でした。
ブログも書き進められないが、哀悼だけを残しておく。
昨晩、友人の自民党の議員からメールをいただいた;
「卑劣な行為で民主主義が機能しなくなるということがあってはなりません。選挙活動中止するという主張に真っ向から反対し、こういう時だからこそ最後まで与野党共に選挙戦を行うべき事を主張しています」
私は選挙戦が終わるまで自粛することにした。 合掌
追悼;安倍元首相は伝説の人になってしまった。
西郷隆盛の言う「えらい人はとは、死後に慕われる人、拝まれ人」
安倍氏はえらい人でした。
今日アメリカ独立記念日に福田ますみ著「ポリコレの正体」を、一気に読了。
ポリティカルコレクトネスはアメリカ史を暗黒の歴史と捉え、保守右派とリベラル左派に分断させ国の壊滅を目論む文化マルクス主義が浸透しています。ポリコレにより言論の自由が封鎖され、本音を言えない息苦しい偽善的な社会になりつつあります。
「メリークリスマス」が「ハッピーホリデー」となってもう久しい。宗教に寛容な日本人にはメリークリスマスでいいと思うが、ポリコレはキリスト教は諸悪の根源として否定しています。
LGBT(性的少数者)を過剰に配慮し性別を表す単語を使うことが許されなくなってきています。パパ、ママ、兄弟、姉妹といった単語は許されず、HeとSheはニュートラルなTheyに統一されている。そのことにより家族の崩壊、強いては国家の崩壊を目的しています。
デズニーランドの来場者へのアナウンス、「レーディース、アンド、ジェントルマン、ボーイズ、アンド、ガールズ」の呼びかけも「ハロー、エブリワン」になりました。
マルクス文化大革命がどこまで進むのか、ポリコレで寛容さを失ったアメリカ社会は、これからどうなって行くのだろう。
チューリッヒのエアポートに着いて出口に移動するモノレールの中で牛の「モ〜」という鳴き声と、首につけている「カラン〜カラ〜ン」と鐘の音が聞こえてくる。旅行者にいよいよスイスに来たなと感じさせ、スイス人にはやっと故郷に帰ってきたなと思わせる。
実はスイスの山間に見える酪農と教会を中心にした農村風景は、政府の冷静な頭脳と緻密な計画と補助金、そして国民の合意による観光資源とは驚かされる。美しい自然、山肌にいる牛たち、郷愁を感じさせる農村風景、すべてが国策というのだから感心してしまう。
そしてアルプスの山を、次から次にくり抜いた長いトンネルまたトンネル、ついには2016年に青函トンネルを抜き世界一長い57メートルを貫通させている。
この国民の原動力は急峻な山道で鍛え抜かれた持久力と粗食でも生き抜く「人間力」の賜物で、世界の中でも群を抜いている。しかも、ホテルや家々の建物や家具の資材は、すべて高品質で設計されていて誤魔化しがない。これらすべてが、スイスの国民性によるものだろう。学べき所が多々あります。
7月は川口マーン恵美女史の「世界一豊かなスイスとそっくりな国ニッポン」の再読から始めた。
何度もスイスに行っているのに、今回ほど「そっくりでない国ニッポン」との違いにカルチャーショックを受けたことはない。これまでたくさんの国々を旅してきたが、スイスはやはり特異なので、もう一度勉強し直したいと思たわけです。
スイスは人口873万人、国土は九州と同じくらい、その3分の2がアルプスの峰々、しかも4000mを越えが48峰もある。その峰々の谷間に美しい湖水、そして山々を貫く長いトンネルまたトンネル。
そしてドイツ語(スイス語)圏62%を中心に、フランス語圏が23%、イタリア語圏8%、消えゆくロマンシュ語0.5%を公用語にした連邦国になっている。宗教は35%がカソリック、23%がプロテスタント、5%がイスラム教で構成されている。日常のミルクのコンテナも国旗と独仏伊の3カ国になっていた。
壮大な自然環境に圧倒されるが、「世界一幸せで豊かな国」は、一体どこから来るのだろうか。