8月前半は東京オリンピックの観戦、中盤はスイスからの来客と執行草舟著「超葉隠論」の読書、終盤は倉庫の整理でブログの更新が滞ってしまった。気がつけば日が短くなり朝の冷え込みが身にしみる9月に入ろうとしている。
明日から日本出張の準備を始めるが、緊急事態宣言のため入国がいっそう厳しくなり、厚生労働大臣と法務大臣に「誓約書」を申請しないことには入国できなくなった。しかも入国してから14日間の待機場所の登録を必要としている。
いやはや大変な騒ぎです。ここまでやるか、なぜそんなに恐れるのか?これについては明日9月1日にでも更新しようと考えている。
9月も武漢ウイルス変異種などにめげず、よい月にして行きましょう。
2021年8月アーカイブ
ず〜と気になっていた知人と30年ぶりに再会。
私の自宅とオフィスを改築してくれたイタリアン系アメリカンとの再会でした。彼はいい仕事師でした。
彼が建て売り住宅のビジネスで成功していた時期に知り合い、これから私と一緒に仕事やろうと家族つき合いを始めた矢先に、不動産バブルが弾けて会社が銀行管理になってしまった。彼とはそれ以来なんの音沙汰もなく30年がたちました。
彼はその後フロリダに隠居し、8月にこちらに来られるとのことでしたので、その折にぜひ会いたいと連絡をしておきました。彼は私に対したいへん申し訳けないと思っており、私はそんな事は少しも気にしておらず、一度会ってお礼を言いたかったわけです。
こうしてイタリアンレストランで再会となりますと、彼は私を抱きしめイタリア式に頬と首筋に口づけして再会を喜んでくれた。まさにコロナも恐れぬゴッドファーザーの世界です。
横にいた奥さんはその様子を眺めながら目に涙をためて喜んでいた。人生は山あり谷ありですが、お互いに誠意さえあれば再会もまた楽しからずやです。
2日後に奥さんの詩集「キッチンの窓辺から」が届きました。
執行草舟著「超葉隠論」の質疑応答篇を一気に読了。いや〜ほんと面白い。
編集者は執行氏の資質、陰険な傲慢さをよく引き出しています。人間の魂に目覚めたい方にお勧め本です。
3章、永久恋愛論の応答では涙を誘い、5章の永久運命論では、執行氏の頭脳は崩壊していて、現代の精神医学では発達障害とのくだりにもう大笑いです。
大いに笑いながら、はて、もしかして私もそうなのかなと思ったら、笑いが冷や汗に、、、
まず著書の表紙が右に大きくズレていて、縦表紙も裏までズレ込んでいる。こんなアンバランスな装丁を見たことがない。はじめは装丁のミスかと思いました。編集者も執行氏に感化されて偏執者になったかのようです。
さて、これから偏執者にならぬ程度に再読に入ります。
お盆休みにおかしな著者名の本を2冊読んでみた。と言うより文中のゴシック文字を読み流した。
表題が素晴らしく興味深いので買ってしまったが、全く内容が薄っぺらでした。出版社は表題だけでなく内容も売るべし。教訓として、おかしな著名と文中のゴシック文字の乱用本は買うべからず。ここがネット注文の難しさです。
かくして昨日から執行草舟著「超葉隠論」を読み始める。こちらは例によって難解。読者がわかろうとわかるまいと媚びることなく、ほぼ200ページ、原稿用紙233枚をわずか4日で書き殴っている。
流石にこのままでは浮世離れし過ぎて多くの読者が一章だけで投げ出してしまうことを危惧した編集者は、各章ごとに質疑応答インタビューを180ページを加えて解説しています。この質疑応答篇が実に面白く、この著書を活かした編集者の功労です。
もしこの著書を読まれる物好きな方がいましたら、先に質疑応答篇を読まれてから各章に入られることをお勧めです。いや、質疑応答篇だけでもいい^^;
私もかろうじて完読できましたら、またブログに登場させてもらいます。
東京オリンピックから慌ただしく時が過ぎ、ふと我が家の庭先を見ると薄緑の「ほうずき」が、いつの間に赤い「鬼灯」に変わり、もう明日からお盆だと知らせてくれました。
暦でなくほうずきにお盆を知らされ、慌ててスーパーに走り花と胡瓜と茄子を買い求め仏壇に飾りました。
「盆三日 あまり短し 帰る刻」 (角川源義)
東京オリンピックの余韻がいまだ消えずに、ユーチューブとヤフーを散策して観戦しています。代表選手たちの眼光に魅せられたからで、いい眼差しをしていました。
今回もアメリカのNBCテレビ局を通じての観戦でしたので、どうしてもアメリカ代表の競技が中心になるのですが、それでも上位メタルを争う映像はだいたい見られました。
ただ、私は中国と韓国の競技はできるだけスルーしていました。彼らの心の貧しさと民度の低さに溜息だけが残るからです。中国選手がメタルをめざす体操と高飛び込みはぜんぜん見ませんでした。あれはスポーツというよりサーカスです。特に高飛び込みの14歳の全選手の満点金メタルは見事なもので、彼女に勝たせてあげたいと思いながらも目をそらせていた。私は中国通のため貧しい農村生活から必死にはい上がろうとする子供たちや、出稼ぎにきた若者をいやというほどたくさん見てきたので、彼らを偉いと思いながらも、何もできぬ自分を直視できないからです。
こんな時いつも芭蕉の句、「猿を聞く人 捨子に秋の 風いかに」を思い浮かべてしまう。
極東アジアは、やはり日本がリードしなければならない。
写真はカヌー競技をおえた8日の空にかかった虹の橋です。
明日でオリンピック2020が閉幕する。男子マラソンの競走中にブログを書いています。この一年は実に長かった。なんとしてもやり抜いて成功してもらいたく、ブログを更新するのも忘れてテレビとユーチューで観戦していた。
今回のオリンピックの華やかな表舞台を、裏を支えた実行委員会とボランティアの人たちにも敬意を表したい。
私のもとにテニス競技とカヌーのボランティアチームの画像が届いた。開催を反対するだけで何もせず口だけでの人もいたが、彼らは2年前から応募して黙って実行していた。
テニス競技の実行委員になった私の義姪は、8月2日に台湾に戻り、2週間の外出禁止となっている所に、蔡英文総統のサイン入り表彰と記念品が届いています。