卓球混合ダブルス、水谷隼/伊藤美誠組の「金メタル」獲得のシーンは実に感動的だった。
私にとり心に染み入るもう一つの感動的な場面がありました。卓球混合ダブルスの表彰式に掲揚された国旗の映像でした。日の丸を挟み、左に中国国旗、右に台湾オリンピック旗が、君が代の国家に合わせて静かに掲揚された瞬間でした。
この場面に誰も触れた人がいませんし話題にもなりませんでしたが、表彰台に日本を中に挟み中国と台湾が左右に並ぶという、中共にとり最も見たくないものでした。勝利の女神の采配かと思えるほど台湾海峡の今を象徴する出来過ぎの場面でした。
これでいいのです。いま台湾が独立に動けば、中共は面子にかけても必ず武力解放に暴走します。一方、台湾はそれほど愚かではないので、私がかねてから主張しています、特殊な関係として攻める隙を与えず「積極的現状維持」を貫けばいい。
この静謐な国旗掲揚がそれを象徴しているかのようでした。
2021年7月アーカイブ
各国の代表選手らの真剣な活躍により東京オリンピックが盛り上がりはじめました。嬉しいことです。
7月24日にスイスから娘と孫がアメリカに遊びに来たおり、お土産に「スイス Tokyo 2020」の記念切手を持ってきてくれた。
なんて事はない、日本が開催か否かに揉めている間にも、外国ではすでに開催を前提に動いてくれていました。
でなければ俄かに205参加国、約11000人の選手団が出そろうわけがない。中共コロナウイルス禍のなかで、日本はたくさんの元気をいただいた。実に有り難いことです。
さて、東京オリンピックを大いに盛り上げて成功させよう!
オリンピック開会式を前にブルーインパルスが、東京の大空を飛び多くの人が空を見上げた。そう、我々はしばらく空を見上げることを忘れていた。
ブルーインパルスを指揮した遠渡隊長は、「みなさまに少しでも空を見ていただく時間をプレゼントできればという思いで飛行した」。そして各国の代表選手に向け「準備に費やした過程に敬意を表する。最高のパフォーマンスを発揮できるよう祈念します」とエール。
私が当地でいつも聞いているラジオ局も、今日から東京オリンピック始まりましたと開会式の様子を伝え、オリンピックに関連する名曲や行進曲を流していました。
また、数名の知人からも開会式の写真やメールがきて、我らの永遠の巨人の星、長島茂雄選手の聖火リレーの様子や大坂なおみ選手がプレーする舞台、有明テニスの森の写真が送られてきました。
さあ!「東京オリンピック2020」開催です。大いに楽しもう!!
いろいろゴタゴタ騒ぎの連続だったが、やっと東京オリンピック開催まで漕ぎ着け、今週から大谷翔平選手フィーバーから東京オリンピックバージョンに切り替わる。たとえ無観客でもその分きっとユーチューバーが盛り上げてくれる。
森喜朗元実行委員長は、つまらぬ悪意で引きずり下ろされたが、体育会系出身の彼の執念は;「お客さんに見せるためだけに五輪があるのではない。最大の問題は観客だが、無観客だっていいんじゃないか。五輪に向けて一生懸命、努力をしてきたアスリートのためにもある。アスリートファーストで選手のことを考え、すべてを犠牲にしてきた選手のためにも開催」を強調していた。私も体育会系なのでこの主張を支持してきた。
同じく私の体育会系の友人が、羽田でのカヌー競技のボランティアとして参加。また私の台湾の義理の姪が、7月23日から8月2日までテニス試合のコーチとして参加してくれる。彼女はかつて台湾トップのテニスプレーヤーで、今は国際ライセンスのコーチとして活躍している。彼女はテニスに疲れてプレーするのも嫌になったが、北京パラリンピックで盲目の選手たちが音だけを頼りにテニスをする姿を見て感動しコーチとして復活しました。アスリートには人を動かほどのパワーがある。
私は2人のボランティアを誇りに思うと同時に、中共ウイルスの感染騒ぎのなか、一生を懸命に努力をしてきた世界のアスリートに声援を送り、五輪を盛り上げて日本を元気にしてもらいた。
9月に帰省した折、諏訪湖に行く予定をブログに書きましたが、アメリカに戻る一両日前に鹿島宮を参拝する事も考えています。鹿島宮は2年前に予定していましたが、個人的な都合で控えていました。今回はこの2つを予定に入れました。
特に意図した訳でないのですが、このことで古事記の国譲りの神話にタイムスリップしてしまった。
天照大御神が大国主神の支配していた「葦原の中つ国」を譲るように迫り、大国主神と後継息子はそれを承諾しましたが、もう1人の息子「建御名方神(タケミナカタノカミ)」は、力くらべで対抗しました。
そこで「建御名方神」は、高天原からの国譲りの遣者「建御雷神(タケミナズチノカミ)」に対抗しますが、ことごとく完敗し諏訪湖のほとりまで追い詰められついに降伏し、命と引き換えに諏訪から外にでないことを約束し、父兄の名に背かず「葦原の中つ国」は献上になりました。
かくして「建御名方神」は諏訪大社に祀られ、「建御雷神」は東国の守護神として「鹿島宮」に祀られました。調和のため時に神剣も必要ということで、奇しくも私は両軍神にご挨拶となりました。でも祈願は内密にしておきます。
今週は竹田恒泰vs門田隆将対談「なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか」を拝読。
2021年7月発刊、過激なタイトルなので少々引けましたが、希世両氏の対談なので読むことにしました。編集者は過激なタイトルで国民への警鐘を意図しのだろう。
やはり素晴らしい啓蒙書で、特に第八章からは初めて知る事実が多く息を呑む圧巻でした。さすが尖鋭な両氏です。
明治天皇の玄孫でもある竹田恒泰著「天皇の国史」読んだのが、この書を手にする契機でしたが、皇族方に立派なスポークスマンが心体を張って健闘していました。日本の国体を守り続けるためにも彼を支持して行きたい。
かりに天皇の国史に無関心な方も、日本を滅ぼそうとする外来勢力や反皇室勢力の波が押し寄せた時に、「女系天皇では日本が滅ぶ」の警鐘だけは心に留めておいてもらいたい。
次回の帰省の折に信州佐久に恩人のお墓参りに行く予定でいます。
その足で恩人が案内してくれた諏訪湖をもう一度見たくなりました。そんな事で週末は北沢房子著「諏訪の神さまが気になるの」―古文書でひもとく諏訪信仰の遥かな旅―を読みました。
諏訪大社の歴史を、古文書を現代文に訳しながら感心するほど研鑽されていてよく理解できました。ただ本書は諏訪信仰を「古事記」で語られている国譲りの神話から始めていまして、私の知りたかったそれ以前の縄文のミジャグジや土地の神々が最終章になっていましたが、諏訪信仰の変遷がよくわかりました。
私が興味を持った縄文の土神と古事記による外来神がどのように融合して行ったかの問いに、諏訪信仰の語り部は「土にきけ」でしたので、諏訪湖を眺めながら土に聴くことにしました。
私にとり恩人がすでに信州の神霊なのですが、諏訪湖は神秘なところです。
今週は山田敏雄著「いのちの教え」―黒住宗忠に学ぶ自然体の生き方―を拝読。
黒住教は旭日を拝む「日拝(にちぱい)」は、「天照大御神」を主神とする宗教となっていた。そのため私が期待した内容とは少しズレていたが日拝として参考になった。
著書には「天照大御神」だけで「古神道」や「天皇」の名称が一言も出ていなかった。文字通り「天照大御神」の宗教で、「天照大御神」と神人不二となりきって活きろとしています。
「天照大御神」に全てを「お任せし」、御心のままに全てを「有り難き」「面白き」「嬉しき」の「三き」で活きよと教示していました。
「天照大御神」を「宇宙霊」に代えれば、天風哲理ほぼ同じ教えになるが、違いと言えば天風は教祖でもなく宗教でないことです。また、如何にして「天照大御神」と神人不二に成れるのかは、「日拝」以外に言及していません。それでも「日拝」は参考になりますので、ここに記しておきます;
1、まず腰骨を立て、背骨を伸ばす姿勢。
1、次に下腹をへこませながら、できるだけ長く静かに息を吐く(呼息)。それから、下腹を突き出す。さすれば無理に息を吸い込まずとも、自然に大気(陽気)が入ってくる。
1、入ってくる大気を、水を飲むようにゴクリと呑み込み、それを丹田にゴクンと押し込むようにする(吸息)。
1、下腹に力を入れ、しばらく息を止める(止息)。
1、以上の動作を十数回繰り返す。この合間に「ありがとうございます」を入れるのも一方法。
陽気修行「日拝」を、「もう一度、人類は原初に還り、目に見える最大の恩恵(おかげ)を与え続けている太陽に向き直す必要があるのではないだろうか」(宮崎貞光「黒住教の感謝神学は世界共通の財産」)。
「日拝」は強いて宗教にしなくも、縄文からの遺伝子なのか日の出の陽光を見ると自然に手が合わさる。
今週は小林美元著「古神道入門」―神ながらの伝統―を拝読。
「日拝」を始めるとその延長線上で古神道にたどり着く。著者は古神道を「縄文神道」とも書いてましたが、うまい名称です。古神道を淡々とわかりやすく解説しており入門書として秀作です。そのためか初版は平成10年ですが版を重ね、第9刷は令和3年になっています。
神官でもある著者は平成16年に帰霊していますが、「古神道で霊性を高め自己の人生を芸術へ昇華して行く」という名言を残しています。また、21世紀は古神道が地球文明の原理となるとし、日本民族はその霊性文明を生み育てる使命を担っていると結んでいます。
ここでも太陽エネルギーを頂く「日拝の行」を、黒住教として紹介されていました。私は「日拝」を、太古代神道、縄文神道でもいいのだが、もっと宇宙へ普遍性を持たせ「太陽信仰」か「太陽神道」にしたらどうかと思う。そうした表題の本があるのかアマゾンで調べたら、一冊だけ恩師と私の共著「超古代巨石文明と太陽信仰」が検索されてきた。なんてことはない遠回りしたが、これも平成10年の出版に里帰りでした。そして手前勝手な空想ですが、小林美元神主も同じ道を行く者として、題名だけでも目にしてくれていたかもです。
目下「超古代巨石文明と太陽信仰」は手元にあるので、「日拝」黒住宗忠に学ぶ自然体「いのちの教え」を取り寄せ中。