著書のタイトルに興味をもち、宮崎貞行著「宇宙の大道へ」―驚異の神人川面凡児、霊的覚醒の密法―を読了。極めて私的な興味ですので、強いてお薦めしませんが参考になりました。
この著書で、川面凡児(かわつらぼんじ)という太古神道家が、明治39年から大正時代を通じ、昭和4年に没するまで布教活動を続けて、「万教は宇宙の大道に帰一する」と説き、諸宗教の対立をなくして「世界教」を構築しようとした宗教家が居たことを初めて知りました。
人は宇宙霊(おおなおひ)が凝集したアラヒトガミで、霊として光り輝かせる使命があり、最終的には宇宙霊に帰一すると説示しています。
ただ、その神人合一への直霊(なおひ)習得のため、厳しい大寒における荒海や深山の滝での「禊」が課せられている。すごく深い教義なのだが、この祓いと禊の難行が信者数を限定的なものにしていた。
川面凡児という今では埋もれてしまった古代神道家を、現代に見事な解説を加えて堀り越した著者の宮崎貞行氏に敬意を評したい。
宇宙の大道へ
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