花はさくら、桜は山桜

| コメント(0) | トラックバック(0)

13771958121797.jpeg 4月はやはり桜から入ります。
 今年も日本で花見ができなかった。上の写真はふる里の城山に咲いた山桜です。桜はサライの空によく映えます。花はさくら、桜は山桜、浮世のものとおもはれず。
  年を経て 待つと惜しむと 山ざくら 
     心を春は つくすなりけり  (西行)

 西行は山桜をこよなく愛で、いくつになっても咲くを待ち、散るを惜しみ、春は心の落ち着く間もない。
 そして西行の道を追従した芭蕉は;
  うらやまし 浮世の北の 山ざくら (芭蕉)

  敷島の 大和心をひととはばゝ
            朝日に匂ふ 山桜花
                 (本居宣長)
  うらうらと のどけき春の心より
            匂ひ出でたる 山桜花
                 (賀茂真淵)
 当地はまだ梅の花が小さな蕾。昨年は4月3日に開花したが、さて今年はいつになるのか待ち遠しく、心の春は落ち着く間もない。
  春ごとに にほふ桜の花みても
         神のあやしき めぐみぞおもふ 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.tempu-online.com/mt/mt-tb.cgi/846

コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、三休が2021年4月 1日 08:13に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「日本国史の源流」です。

次の記事は「日本の対中共外交」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。