4月はやはり桜から入ります。
今年も日本で花見ができなかった。上の写真はふる里の城山に咲いた山桜です。桜はサライの空によく映えます。花はさくら、桜は山桜、浮世のものとおもはれず。
年を経て 待つと惜しむと 山ざくら
心を春は つくすなりけり (西行)
西行は山桜をこよなく愛で、いくつになっても咲くを待ち、散るを惜しみ、春は心の落ち着く間もない。
そして西行の道を追従した芭蕉は;
うらやまし 浮世の北の 山ざくら (芭蕉)
敷島の 大和心をひととはばゝ
朝日に匂ふ 山桜花
(本居宣長)
うらうらと のどけき春の心より
匂ひ出でたる 山桜花
(賀茂真淵)
当地はまだ梅の花が小さな蕾。昨年は4月3日に開花したが、さて今年はいつになるのか待ち遠しく、心の春は落ち着く間もない。
春ごとに にほふ桜の花みても
神のあやしき めぐみぞおもふ
花はさくら、桜は山桜
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