トランプの支持者を見ていたら、かつて中国の学生たちが、アメリカをモデルにした民主化を夢見た学生運動であった「天安門事件」の本を読みたくなり、中国人初の芥川賞作家である楊逸女史の「時が滲む朝」(2008年刊)を、一気読みした。女史は「我が敵習近平」の近著を出しています。
天安門事件は1989年6月4日に天安門広場に「自由の女神像」を打ち立て民主化と自由を求めて大集結したデモ隊に、人民軍が武力弾圧し多数の死傷者を出した事件でした。
本は天安門事件に挫折し、新たな活路を求めて日本に移住した若者の物語です。中国版「されど我らが日々」です。
この事件は中共が民主化を弾圧し、独裁国家へと進む分岐点となり、これ以後は中共独裁政権のまま拝金主義にひた走る銭亀国になり現在に至っています。
時は不思議なもので、米中はとも神を否定した一握りの富豪と貧乏人の二極化となり、一方は拝金民主化を、一方は拝金社会主義を希求するという皮肉な現象が起きています。アメリカの分岐点でどちらに行くのだろうか。
時が滲む朝
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