「魂が、私を探しに来た」は、執行草舟著「脱人間論」の横帯に記されたタイトルです。
アメリカが混迷しているこの時期に、私がこの著書を読んだのは、単なる偶然ではない気がする。ここにアメリカ大統領選後の騒ぎを越えた本質的な問題が如実に描かれています。
引用が少し長くなるが;
「文明とは興亡を繰り返しながら人類が発展してゆく。その条件とは、一言で言えば『愛』を中心とした『信仰心』を忘れさえしなければ、ということなのだ。人間が宇宙の意思によって創られた存在であることに対する敬虔な認識があれば、人類の未来は明るいと言えよう。それにも拘らず、我々人間は近代に至って、自分たちを神そのものだと考えはじめた。神を失い、神を恐れぬ傍若無人さは、いまさら言葉を必要としない」。
アメリカ文明はいま興亡の分岐点に来ています。私はここで文明論を言及している時間的な余裕がないが、確かに「魂が、私を探しに来た」ようです。年末年始に「脱人間論」の再熟読に入りたく思っています。
魂が、私を探しに来た
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