執行舟草著「生くる」を読み終え7月も執行氏の著書で過ごした。
「今の若者には不幸を教えた方がいい。不幸を教えると真の幸福になれる」
「自分が好かれたというのも幸福思想なのです。私は嫌われることは何とも思っていないので、何でも言えるし、何でも書ける。それは不幸でいいからです」。
このように斜めに身構えた人の本を出版する事にどれだけ意義があるのだろうか不思議に思っていたのだが、「生くる」を読み終えてやっと納得が行きました。
題名からして「生きる」でなく「生くる」と世を拗ねているのだが、氏の巧妙の論展開に慣れて「くる」と実に読み応えのあるいい内容です。そして執行氏の命がけの希少な思索は、やはりきちんと保存しておくべき著書でした。さすが講談社。氏は書評などはどっちでもいいと読者に媚びていません。にも拘らず2019年11月の時点で第21刷発行なのですから、私はむしろこれに喰らいつく読者の物好きに感心してしまう。
氏は古今東西の書籍をのべ3万冊喰らい尽くして、現代版「葉隠」の甦りに生命を燃焼させているのですが、ではどうすべきなのか、氏自身はそれをひたすら読書に求めていまして、如何すべきなどは読者自身が決めろと突き放しています。
ともあれ、今の世にいてもいい誠に面白いドンキホーテ(自称)です。好きだな〜こういう人。
「憧れに向かう人間はみなドンキホーテの子孫なのだ」。
8月「夏日烈烈」で、面白い月にしてゆきましょう!
武士道の再生
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