「憧れ」の思想

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IMG_0714.jpeg 執行舟草著「『憧れ』の思想」を読了。
 横帯に「ここには、星雲が舞っている。読み終わった時に、星が降って来るに違いない」と、詩的でなんとも意味不明。
 でも、最後の「葉隠」武士の遺書として誠に天晴れな著書でした(遺書と言っても本人はまだ健在ですが)。
 書評は控えます。著者もハナから書評など期待していないし、そんな事はどうでもよく、ただこの本を読んで共感し、魂が共振してくれる人がいれば、それでよしとしています。またそれさえもどうでも構わぬようです。氏の父親に「いちど精神科で診てもらえ」と、言われたほどの狂気を孕んでいます。
 日本晴れの本ですが、特にお薦めもしません。読みたければ読めばいいし、気が進まなければそれはそれでいい。氏は「本を食らえ」と言いますが、食べるにも好き嫌いがあります。無理して食らい食傷気味になってもつまらない。 
 中共ウイルス騒ぎの間に執行氏の関連著書を7冊読み、ここに至ってやっと氏の思想が理解できました。実に幸せな人生です。私の人生観とは明確に違いますが、「生命燃焼」「運命愛」「憧れに一生懸魂」「近代の超克」に、素直に共感し魂の共振を覚えました。
  山路きて なにやらゆかし すみれ草  (芭蕉)

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このページは、三休が2020年7月15日 03:32に書いた記事です。

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