「花の雲 鐘は上野か 浅草か」(芭蕉)
毎朝6時になると私が常泊しているホテルに、何処からか鐘の音が聴こえてきます。あの鐘の音は上野か浅草か、芭蕉の前期の句でノリよく詠んだ秀作とされています。
今朝は散歩がてら芭蕉が詠んだというこの鐘を突き止めました。芭蕉はここで「時の鐘」を聴いたことになります。そして、ここから数十歩離れた所に、天風師が百年前に辻説法をはじめた樹下石上が在ります。
芭蕉が聴き、天風が聴き、いま私が聴いています。そしてまた誰かが聴くとことになります。代わる者と不易なものと、時の流れもいいものだな〜としみじみ感じたしだい。
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