6月4日、天安門事件30周年。
中国共産党の人民解放軍が中央政権の司令を受けて、天安門広場に自由と民主化を求めた学生や人民の群衆に銃を向け、戦車で無差別に弾圧殺傷した事件です。中国共産党の隠しようもない歴史的汚点となり、脛に大きな傷を負いました。
死者数3千から3万人とも言われるが、いまだに公表されず何の謝罪も反省もなく葬りさられています。民主制度がない権力闘争の宿命として、いつの日かまたこのような事件が繰り返されることになる。
30年前のこの日、アメリカのラスベガスで国際電子見本市(CES)が開催されていまして、香港からたくさん会社が出展していました(当時は中国の出展は皆無)。彼らは天安門事件ニュースを見た同日に、すぐさま一斉に展示を取りやめ荷物をまとめ緊張した面持ちで帰国して行きました。彼らはついに政変が起きたと判断したのでしょう。近代中国の革命は南から火の手が起こり北上して燃え広がっています。
私は香港人の政治に対する機敏な行動に唖然としました。普段は政治に無関心を装うっていますが、やはり動乱を生き抜いてきた民族の機敏さでした。帰国する彼らの後ろ姿を見て、これは大事件なのだと知らされました。
その後、香港では天安門広場に民主化を訴えて座り込んでいた学生たちに声援を送るため150万人が行進したとあるので、彼らのなかに合流した人もいたのだろう。
追記:香港6月9日に「逃亡条例改正案」反対デモ、中国共産党による香港自治権剥奪に、返還後最大規模の103万人が参加した。香港魂を支持したい。
コメントする