4月になって「哲人王」--愛と信仰--、李登輝元台湾総統との対話編というドキュメンタリー映画が制作されたことを知りました。
政治や利権の絡みでなく、台湾研究家でもない監督による純粋に「愛と信仰」からのアプローチに興味を持ちました。本来、李登輝を語る時はこうあるべきものです。
国民党の独裁政治から無血に台湾の民主化をやりとげた李登輝元総統は、中国の横槍が入らなければノーベル平和賞にあたいする人物です。李登輝の人生はまさに偉大なる愛と信仰が核心になっています。偉大なる愛がすべてを惹きつけました(神に捧げた一つの悲しみを除いて、、ただそれさいも愛で克己してゆく)。こうした特異の人格を如何に形成したかにスポットを当てた園田監督に拍手をおくりたい。園田監督は大学で哲学科の卒業なので、プラトンの言う理想国家の君主は「哲人王」であらねばならぬから表題をつけたと思うが、副題とした「愛と信仰」がよりこの映画に近いかと思う。
6月封切りとのことでまだ予告編しか見ていませんが、
https://www.youtube.com/watch?v=UuEdTIch28M
アニメをまじえた本編は、18歳の女子大生が突然時空の中で李登輝と哲学対話を始めるストーリーになっています。単なる偶然ですが、私も18歳に台湾へ旅行して人生の方向を定め、それを契機に留学し李登輝教授と巡り会うデジャービュとして重なり他人事でないものを感じ、この映画に魅入って行きました。
そんなことで今から上映を楽しみにしています。
哲人王--李登輝との対話--
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