節分にまいた豆の残りを神棚に置き、朝の運動の前に数粒をつまみ、体のなかで「福は内、鬼は外」と豆まをきしています。若い頃は歳の数だけ豆を食べて1年の無病息災を願ったものですが、中年になってこれをやりますと、ひどい便秘になってしまうのでやめました。
このところ当地でおとなしく冬籠っているため、もっぱら読書で心を鼓舞しています。今週末は田中英道著書「日本人を肯定する」についで「日本が世界で輝く時代」ー歴史と文化のいぶし銀の輝きー、を読んでみました。混迷する世界は今、日本文化に注目しているという文化論を展開しています。ユーチューブで著者の講演をたくさん拝聴できます。
国力には経済力、軍事力、文化力の総合したものがあり、日本はそろそろ不毛なマルクス史観、虚妄な近代、戦後の自虐史観をやめて、今こそ世界に向けて固有の文化力を発信して行く時としています。堂々と北斎と写楽は同一人物であり、ミケランジェロやダ・ヴィンチ級だと主張しています。日本文化の世界化です。そのためにも著者は文化を守るために防衛力も必要としと、「ひよわな花」になることなく憲法九条の改正し、「菊と刀」「鑑と剣」「権威と権力」による日本文化の二元制を主張しています。
読みながら考えついたことですが、私のスタンスは「保守グローバリスト」(強烈な日本人たることで国際人)という新造語に思い至りました。著者も保守グローバリストなのでしょう。
また、美術史家である著者の「日本美術全史」ー世界から見た名作の系譜ー(講談社)を、同時に購入して書斎に置くことにしました。
保守グローバリスト
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