日本人を肯定する

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61MBvl8y+EL.jpeg 月はじめも書評から入ります。日本の未来が重要な節目に入っているため、次々に憂国の著書が出版されていますので、このところ書評が多くなっています。
 田中英道著「日本人を肯定する」--近代保守の死--、を読んでみました。実に興味深くこれもまた一気読みしました。私はいつも題名にこだわってしまうのだが、序章を除けばこれほど題名と内容が乖離した著書も珍しい。本来の題名は「虚構のユダヤ近代思想を排す」か「二十世紀を席捲したユダヤ?グローバリズムの正体」とでもすべきでした。ただこの不都合真実な題名ですと、どこからか横ヤリが入ることを考慮されたかと思う。
 著書の大半はユダヤ陰謀説としてでなく、文化、思想面からユダヤグローバリズムと対峙し、欧州の近代について言及しています。フランス革命、ロシア革命もユダヤ人が起こしたいもので、欧州近代はユダヤ思想によって作られた虚妄で、文化面では何も生み出していない。日本はそんな虚妄思想に惑わされず、日本は生来の日本文化に立ち戻り、自信を持ってそのままで進めばよいと結論に導いています。日本文化肯定論です。
 ユダヤ思想のグローバリズム、インターナショナルに興味のある方へ必要なおすすめ本です。

 補記:それにつけて今更に想うのですが、私の恩師、野島芳明は無名でしたが偉大でした。私は恩師の著「現代ユダヤの世界」(1975年刊)で上記の内容をすでに学んでいました。ついでにアマゾンで恩師の著書を検索しましたら、いずれの著書も古本としてプレミアムがついた高い価格になっていました。こうありたいものです。

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このページは、三休が2019年2月 2日 00:13に書いた記事です。

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