百田尚樹著「日本国紀」を読みながら無性に司馬さんが懐かしくなってしまった。私は海外で司馬語り部から日本史を習い、時には熱くなり夜が更けるのも知らず、お酒のともに酔いしれて気がつくとふらふらで立つ事もできない始末でした。
さりとて今から司馬さん本を再読する体力もありません。そんな折に友人から磯田道史著「司馬遼太郎に学ぶ日本史」を頂きました。私は磯田氏のフアンでもあり、彼の描く司馬史観なら間違いないと読みはじめましたら予想を超えた秀逸で一気読みでした。これこそが「日本国紀」の副読本で、「日本国紀」で何かもの足りず煮え切らない部分を補填していました。司馬フアンには是非のお薦めです。
大きな違いとして司馬さんは昭和を書いていません(書けなかった)が、百田さんは昭和に力を集中させ、そこから古代まで遡っていることです。両者の書くモテチベーションがはなから違うので比較できませんが、司馬さんも昭和も遠くなりにけりです。
新元号に活きる者は前に突き進み、時代を創造して行かねばならぬので、百田さんの平成超えを期待し祈りたい。
司馬遼太郎に学ぶ日本史
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