今日はなぜかユーチューブを開けると1970年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内での「三島由紀夫・檄」日本文化に殉死した事件の画像が最上段の左端に出てきました。294,278回視聴数、5分38秒の動画でした。
私はこの事件の1ヶ月前に日本を離れ留学先の宿舎でした。私は事件を知るとそのまま部屋に閉じこもりましたら、何を誤解されたか数日私の行動が監視状態におかれました。たぶん私が持参した木刀で毎朝素振りをしていたからだと思う。
「檄」はヤジと喧噪のなか約5分でしたが、自衛隊にだけでなく我々に向けられたものでした。最後の部分だけ書きだしてみました;
「日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである」。
あれから48年になるのに情況はさらに深刻になっています。本来これを受け継ぐべきであった団塊の世代は、何もすることなく素通りしたどころか、いまだに改憲の足を引っ張っています。
日本文化「菊」を守るには「刀」が必要ですが、三島の警鐘した通り「刀」を放棄したために「菊」は萎れはじめています。菊が萎れれば国は傾きアメリカによる属国化がさらに進むか中国の属国になってしまうというのに、いまだに心地よい似非平和に漬かっています。
菊と刀
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