2018年11月アーカイブ

脱東亜論

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11:30.jpeg この著書は前にも一度紹介しましたが、よく韓国を分析しているのでもう一度書き込みして11月を締めくくりたい。
 「韓国においては、時代が新しくなるほど、遠い過去の記憶が鮮明に甦りつつある。日本統治時発展の基礎を整え、日韓基本条約を経て近代化の資金を手にし、大いなる発展をとげたという過去は、いかにも居心地が悪い。歴史の清算により日本の悪を糾弾し、もって今日を築いたのは、韓国自身の手による以外のなにものでもないという自意識を構築しなければ、みずからの正統性を訴えることができない。韓国の建国自体が、民族独立闘争とは無縁のものであった。日本が敗北することにより、おのずと転がり込んだ独立である。誇るに足る建国の物語はない。一人前の国家になったればこそ、自国の胡乱な成り立ちが耐え難いという感情が噴き出している。北朝鮮の成立に建国の正統性を求める従北派が、韓国内で大きな勢力を張るにいたったのも、そのゆえんであろう。文在寅の登場は国内の反日を一段と解き難いものとする可能性が大である」「文在寅は就任後間もなく日本統治時代に半島から動員された元徴用工には日本企業への個人保証請求権があると述べた。かの左派大統領ノムヒョンの発言をも上回る強硬な対日姿勢である」。
 つまり、精神傷害自閉症的病理現象なので相手にしても仕方がない。韓国の若い世代が育つ自然治療を待つしかない。ここは国際裁判所にまかせ、いまこそ日本は脱東亞することです。
 「日本は海洋勢力の背後支援を受けて日露戦争に勝利し、その後、大陸に攻め入り海洋勢力との関係を断ち切られ、無残な敗北を喫したのである」。
 同じ失敗を二度繰り返すことなく、脱亞でなく脱東亜して日本の針路をインド・太平洋に向ける時です。

台湾の民主主義

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IMG_8394.jpeg    (自分のハゲ頭までジョークにしていまう雄弁な新市長)
 2年前に台湾の民進党が総選挙で圧勝して政権を奪回し、国民党は壊滅的な打撃を受けました。私は選挙後に新閣僚を訪問し総統を始めとした閣僚がみなアメリカ留学のPhD(博士)で、学者肌のおとなし品のいい人たちなので、果たして権力闘争の海千山千の中国高級幹部と渡り合えるのか、はなはなだ心細く思いました。
 果たせるかな11月24日の統一地方選挙で(中間選挙)で、今度は民進党が県市の首長ポスト13のうち7を失う惨敗で、蔡総統が党主席を辞任しました。この流れからみて1年後の総統選挙での再選はかなり厳しくなりました。
 今回の流れの中で国民党を復活させた立役者は、やはり高雄の市長選で20年ぶりに市長の座を奪回した韓国瑜でした。当地で「韓流」といわれる「タイワン・ファースト」の新潮流です。今回、台湾人が国民党に投票したことは歴史的な意識改革でした。台湾に二大政党の民主政治がさらに根付いたことを実感させられます。
 この選挙結果に中国は「中台関係の平和的発展を引き続き分かち合い、経済・民生を改善したい台湾の民衆の強い願いの表れだ」と歓迎し、国民党と「高雄などへの中国からの団体旅行を奨励し経済を支えていくことも選択肢の一つだ」としています。しかし、一度も人民よる選挙をやっていない中国共産党にとって喜びも痛し痒しでもある。彼らは人民が選挙権を要求することを恐れている。先日のペンス副大統領の対中演説で「台湾の自由と民主主義は中国人民の夢」とするところです。
 付け足しになりますが、韓国瑜新市長は国立政治大学の中共研究を専門とする東亜研究所で学び、私と同学になります。修士論文が「從中共『對台統戰』策略看兩航談判」(「中共からの対台湾統一戦の策略からみた両航空路交渉」で、中国共産党の手口を知り尽くしていますので、いまだに意識水準が停滞する党独裁の中国もそうぬか喜びをしているとしっぺ返しされることだろう。

秋の暮れ

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IMG_8336.jpeg 祝2025年、大阪万博決定!
 16日の初雪の翌朝に虹を撮ったら二重の虹になっていた。初めて見た二重虹の向かって走るのは日産車、「ゴーン with マネー」で、なんとも後味の悪いスキャンダルですが、前方も雨上がりの虹であってほしいものです。
 今日は感謝祭の翌日「ブラック・フライデー」、ネーミングがよくないが、投げ売り大バーゲンの日で、ショッピングモールの駐車場はどこも入りきれず長い列となります。外はマイナス7度の冷え込みでブラックどころか秋晴れの澄んだ青空です。
IMG_4645.jpeg 今年の感謝祭は2月に出版した自著「天風式ヨーガと瞑想のすすめ」を、再々読しました。同じ出版社なのに百田氏の「日本国紀」は、45万部を突破で5百田倍の発信力です。今どき心の問題などを扱う私のKYさ、物理学の基礎研究のような心の素粒子を扱う愚直さに呆れもするが、この愚直さに感謝して乾盃でした。
  この道を 行く人なしに 秋の暮れ (芭蕉)

感謝祭

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IMG_8350.jpeg 当地は11月22日の感謝祭(サンクスギビング)に合わせてボジョレーヌーボーが解禁になります。2018年ボジョレーヌーボーで感謝の乾盃をしました。
 アメリカに渡り創業の頃は、1年を必死に走り続けて感謝祭になってやっと一息、長距離レースのゴールのようでした。1年を無事に走り終えたことに感謝してゆっくり休息とり、それから翌年度の経営計画をたてはじめていました。
 折よく日本は感謝祭の翌日に五穀豊穣を神に感謝する新嘗祭なので、毎年一緒に祝っています。私のなかに流れる農耕民族の血がそうさせるのかも知れません。
IMG_8346.jpeg また、この日におらが街のクリスマスツリーに明かりが灯り、クリスマスソングが流れいよいよホリデーシーズにはいります。
 今年も最終コーナーの直線に差しかかりました。あと3週間クリスマスの出荷に追われサンタクロースになった気分で、来年の干支まで猪突猛進のラストスパートです。

日本国紀

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71UPUATAmwL.jpeg 当地の今日は初雪。雪の白さに心が洗われる。
 初雪にふさわしい白表紙の「日本国紀」を読み終えました。50万部突破かと今話題の百田尚樹氏が書き下ろした2000年余の日本通史です。タイトルを「史」とせず「紀」としたのはさすがです。
 14章500ページの大作で、各章それぞれが1冊の本になる14冊分を、駿馬で一気に通り抜けています。中国語では「走馬看花」といいまして、私も走り読みしました。
 若者に向けた日本国紀ですので、書評は手に取った読者諸氏にお任せしブログでは遠慮しました。編集が有本香女史で「本有リテ自ズカラ香ル」で、50万部突破は百田氏ならではの快挙でお見事!!

P.S. 昨日は初雪、「日本国紀」を読み終えた翌朝は、虹の掛け橋。
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野良猫慕情

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tumblr_phz7dg8ZR21qz7e04o1_500.jpg 今日はグーグルで拾った「こんにゃくメモ」の壁新聞を、そのまま載せました。
 なんとも平和だな〜思うが、こういうのどかなニュースがいい。世界にはドライ&スイートの人はたくさんいますが、こういうウエット &スィートなやさしさは日本人の持ち味だと思う。ほろりとさせられる。
 そう言えば、10月の早朝に上野恩賜公園を散歩していたとき、数匹の野良猫が寄り添いあって夜を過ごしていた。これから冬に向いどうするのだろう。IMG_8231.jpeg

心を磨く

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61clwpDgt8L.jpeg アマゾンで予約購読した2冊目、中村天風講演録「心を磨く」(PHP刊)が、6日に配送されさっそく読み終えました。
 この講演録は「心を磨く」CD全七巻14枚(3万円)を、編集し書籍化(1950円)したもので、手頃な価格でよく整理されていました。ひさびさの講演録出版です。
 「秘蔵の天風座談」といいますが、私は知人から秘蔵カセットをいくつかいただいて拝聴していました。しかし、しみじみ私は活字人間だと思うのは、書籍の方がより心に響いてきました(細かな感想はエッセーに書きました)。
 著書は主に心の問題について書かれていまして、情報過多の世の中になにを今さら「こころ」など悠調なことをと思うのですが、どこまでも「こころ」を扱っています。物理学でいう基礎研究、浮き世の北の山桜です。
 でも、ここで面白いことを言っていますのは、肉体だけでなく時には心をドッグ入りして健康心断を勧めしていることです。心の基本に立ち返り自己否定をしないで「自分は尊い人間だ」と進んで自己を肯定し、光明が燦然と輝く人間になってくださいと諭しています。
 「こういう人間が、たった一人、多くの人間の中に入って行くと、多くの迷っている人間や苦しんでいる人間、みんなその一人の光明を持っている人間の近くにフ〜ッと、美化、善化されちまう」としています。
 とりあえず、頭の光明な百田尚樹のような、光る者のなかで輝く人なのでしょう。来週は予約購読の3冊目、平成の締めくくりの著書、百田尚樹著「日本国紀」が届くことになっています。さてさて、お楽しみはこれからです。

IMG_4638.jpeg アメリカの中間選挙が終りました。これでキャンペーンCMを見なくてすむ。
 トランプ大統領がすごいのは、今回は彼の選挙でもないのに選挙戦中トランプ一色でした。強烈な存在感です。私は選挙権がないのでどこ吹く風の木枯し紋次郎なのですが、彼が大統領に立候補した時にこう書きました。
 「もし、自社で彼を採用試験するなら、あまりの品性が悪さに不採用です」。しかし、彼は給料はいらないから、成績がよければコミッションとボーナスでいいとのことでした。こういうセールスマンは往々にして自信過剰ですが優秀なのが多い。無給ならと試しに採用したら(実際に彼の給料は1ドルです)よく働き優秀でした。彼を評価するには時期早々ですが、アメリカの没落をくい止めた大統領として歴史に残るかと思います。
 また、私は彼を喧嘩の天才と言いましが、そのマジックがわかってきました。一つは「アメリカファースト」の強烈な信念に支えられています。どんな苦境でもギブアップすることなく勝つまでやるからでした。勝つまでやれば負けません。
 今回も中間選挙結果に「素晴らしい一日だった」、「予想を上回る結果を出す一方、上院の多数派の議席をさらに伸ばした」、「1期目の中間選挙では1962年のケネディ大統領以来の歴史的快挙だ」自賛し、「今夜は大成功だ。みんなありがとう!」と述べ、選挙結果にどこまでも前向きに総括した。実際にもこの選挙で彼の再選が見えてきました。
 そして、翌日のホワイトハウスでの記者会見で、選挙中に彼を朝から晩までネガティブ報道をしたCNNの記者に、「フェイクニュースを報道するなら国民の敵だ」などと激しく非難した(CNNは朝日新聞よりひどい、ジョージ・ソロスの金も入っている)。
 アメリカにはこうした信じられないような破天荒な男がいるのです。

ミシュランの星

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IMG_8316.jpeg 今朝目が覚めると古い友人でもあるニューヨークのKOSAK寿司のオーナーからミシュラン星を獲ったとの嬉しいニュースが入ってきた。
 彼は30数年前に私の家の近くに寿司屋を開き繁盛していましたが、ある日お得意客に特別な大トロを出したところ「何でこんなファットの寿司がこんなに高いのか」とクレームをつけられたことに発奮して店を譲渡し「よし、味のわかるユーヨークで勝負しよう」と決意しました。星を求めて数年後に先ずは雇われ先でミシェランを獲得し、3年ほど前に独立してこの度の星の獲得でした。
 以前に私の義理の姪を連れていったら、彼女は「魚の本懐」と感動していました。9月に日本から食通の夫婦が訪米し、毎度この店を指定なのですが、生憎の休日でしたが特別に開いてくれてカウンターを挟んで我々だけで寿司三昧の至福な一時でした。
 彼のモットーは「生涯情熱、お客に感動を」です。これがニューヨーカーなのです。
    I'll make a brand new start of it
    In old New York
    If I can make it there, I'll make it anywhere
    It's up to you, New York, New York

20181021131214.jpeg 先日テニスUSオープンでの大坂なおみ選手(20)の優勝についで、今月4日のテーブルテニス・スエーデンオープンでは、伊藤美誠選手(18)が、強豪中国代表の3名をなぎ倒して優勝しました。若いのに伊藤選手の眼は素晴らしい。いずれも3歳から特訓を受け世界ランキング1位を打ち負かしての快挙となる。
 2020年の東京オリンピックを前にして気合いが入っているのか、このところ日本の若手女子スポーツ選手の躍進が素晴らしい。嬉しい勇気づけられる快挙が続きます。
 私はやはりもう一つ若手選手の快挙をブログに残しておきたい。先月21日に行われた全日本実業団プリンセス駅伝での飯田怜選手(19)のアクシデントです。
  https://www.youtube.com/watch?v=8N7caBI0KHc
20181021131217.jpeg 第一走者から襷を引き継ぎ第三走者に手渡す目前200メートル付近で転倒し、右足を骨折したため立ち上がれず四つん這いでゴールを目差しました。両膝は流血し道路の白線上に血をにじませながらの前進。骨折したのがもっと後方でしたら棄権も選択肢でしたが、ゴールまであと200メートルほどなので這ってしてでも襷を渡す執念でした。私もかつて駅伝を走っていたのでついつい感情移入してしまい、Webサイトで彼女が四つん這いで走る姿を見る度に涙が止まりませんでした。讃美や批判は外野に任せ、あの時この彼女を誰が止められただろうか。
 無名の彼女はこの日のプリンセスでした。

冬時間

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IMG_8313.jpeg 今日から冬時間。我が家は年末まで感謝の花輪を掛けました。日本との時差14時間。
 体内時計は冬時間を知っているのだろうか、面白いものでいつもは5時頃に起きるのだが、ここ数日は眠くて6時に目が覚めるようになっていた。今朝も5時に気持ちよく目が覚めたら、時計は6時でして1時間余分に寝られました。そんなことで心身とも快調に冬時間をスタートさせました。
 こんまりの倉庫整理は今日で9時まで来ました。12時まであと3時間ですが、ここでしばらくこのままにして一時お休みとしました。
 当地の今日はニューヨークマラソン、秋晴れ絶好のマラソン日和となり新記録が生まれることだろう。

IMG_8308.jpeg 朝早くハロウイーンの飾り付けをはずし、今日からサンクスギビング・バージョンに切り換えました。11月は感謝の月になります。
 「ありがとう教」信者の私が、なるほどと目から鱗の発想文を読みましたので、少し長くなりますが紹介し、さっそく私も採用します。これで1日の「ありがとう」の回数が増えます。

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 私たちは毎日「ありがとう」と「すみません」を言います。
 他人に謝るときには「すみません」と言い、他人に助けてもらったときは「ありがとう」と言います。実は「すみません」の代わりに「ありがとう」と言えば、人間関係をより一層円滑にできるかもしれません。
 例えば、遅くなったとき「遅くなりました、すみません」の代わりに「待ってくれてありがとう」と言うことができます。友達から慰めてもらったとき「お手数をおかけしました。すみません」の代わりに「大切な話をありがとう」と言うこともできます。友達に励ましてもらったとき「いつも失敗ばかりしてごめんなさい」と言う代わりに「私に期待してくれてありがとう」と言うとよいでしょう。
 「ありがとう」と「ごめんなさい」の違いは、実はポジティブ表現とネガティブ表現の効果の違いです。「すみません」と言った人は、自分が少し後ろめたい気持ちになるだけでなく、相手をも少しネガティブな気持ちにさせてしまうかもしれません。一方「ありがとう」と言った人は、相手に対して感謝のポジティブな気持ちになりますので、相手をもポジティブな気持ちにすることができるのです。(編集・文亮)

補記:言葉というものは人間の世界だけに与えられた、まことに何ともいえない重宝なものである。言葉は実在意識ならびに潜在意識をきれいにしたり、あるいは汚したりする両方面の働きをもっている。つまり、言葉ほど暗示感化力をもつものはないのであります。(天風)

日本4.0

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61jQ6OFZkjL.jpeg 11月の事始めはエドワード・ルトワック著「日本4.0」(国家戦略の新しいリアル)の読書から始めました。
 著者の「中国4.0」「自滅する中国」「戦争にチャンスを与えよ」と読んできたので期待しての予約注文しました。
 今回はインタビュー形式だったため、江戸「1.0」、明治「2.0」、戦後「3.0」そしていま東アジアの安全保障と少子化対策の「4.0」にバージョンアップと、内容が荒削りで軽くこれまでの戦略啓蒙が欠けていました。
 それでもトランプの対中政策は「地政学」的な紛争でなく、経済戦争を交えた「地経学」に基づく新しい戦略だという分析に納得が行きました。「米中の対立の主戦場はもはや軍事的な領域から地経的な領域、すなわち経済とテクノロジーをめぐる(新しい)紛争に移りつつある」としている。そして、アメリカ・トランプは決して引き下がることはないと分析。目下、4日の中間選挙で目が国内に向いているが、選挙後に再び対中貿易戦争が燃え上がることだろう。
 読書の秋。今月はこの著書のほか予約注文を2冊。百田尚樹著「日本国紀」(予約注文がすでに初版25万部突破とかで、押し売りに読む前から食傷気味)、もう1冊は久々に天風師の講演録「心を磨く」の新著を待っています。「本居宣長」は後回しになってしまうようです。

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