習近平独裁体制以降すっかり対中国に冷めてしまい中国を訪問していません。また行く気も失せてご無沙汰しています。中国はやっかいでつまらん国になってしまった。でも、自称中国研究家としていつまでも突き放して無沙汰してもいけないので、近刊著書を2冊読みました。
私が日頃から参考にしています、石平X矢板明夫両氏の対談「私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた」(2018年6月刊)を読みました。中国通の両氏の現状分析はいつも参考になります。私の時事認識もそうズレていませんでしたので、まだまだ現役の中国研究家として行けそうです。
もう1冊は、天安門事件を扱った安田峰俊著「八九六四」(2018年5月刊)を読了。こんな「八九六四」の4桁数字では、一般の日本人にわからない。36歳若手ルポライターというので、いよいよ若い中国研究家が台頭してきたかと期待しましたが、こちらは気負いだけが先行し研究が浅くこれでは中国人の複雑な深層心理がわからない。彼が石平にインタビューした時に石平氏から「安田さんは論文を書かないの?ジャーナリズムもいいけど、学問はいいものですよ」と、暗に中国研究の浅さを指摘されていましたが、彼はそのことさえ理解できないようでした。中国問題に対しこの程度の認識ですと先が思いやられる、そろそろ質のいい若手中国研究者の台頭を期待したいものです。
さて、8月から党内宿命の権力闘争が表面化してくるのだろうか。ひさびさに興味深々です。
中国研究
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