猛暑だった8月も終り、真っ赤に咲いていた花も萎れはじめ、公園を散歩するといつしか蝉の鳴き声から虫の音に変わっていました。
当地は来週から新学期がスタートし、秋のバージョンに入りこれから感謝祭まで一直線に走りはじめます。通学する彼らの姿は羨ましくありまた美しい。
我々も涼しい秋を楽しみましょう。
2018年8月アーカイブ
安倍首相は今日26日に党総裁選に出馬を正式に表明「あと3年日本のかじ取りを担う決意」「再任された時の志にはいささかの揺らぎもない。志を支える気力、体力は十二分だとの確信に至った」と語った。
タイミングよく日本の友人から、総理の外交スピーチライターである谷口知彦著「安倍晋三の真実」を送っていただき、ちょうど今日読み終えたところでした。外交スピーチライターが、総理の実像を国民向けに書いたコピーライトで、ここ3年が日本の方向を決める極めて重要な時であるから、安倍首相に政権を任せてもらいたいという切実な憂国の書でした。
来年は皇位の継承で元号が代わり、日本で初めてのG20サミット、そしてさらに東京五輪が開催されます。そして憲法改正の国民投票が予想され、いよいよ安倍首相はこれに政治生命をかけます。日本は大きな歴史的な節目を迎えます。この歴史的転換点を、安倍首相に任せたいと訴えています。
本来こうした仕事は団塊の世代がやるべき課題でしたが、まったく無責任で何もせず安倍世代に丸投げしました。著書は若者だけでなく団塊の世代と反政権マスメディアに向けて書かれた「安倍晋三の真実」でして、いまさら団塊の世代に期待しないが、足を引っ張るのだけは自制してもらいたいとしています。
日本はこれから先3年が歴史の転換点となり、時が安倍晋三を必要としたとしか思えません。
日本人の心の源流をさがそうと、このところ古神道に興味をもち集中的に「古事記」における宇宙観を読んでいます。
竹内陸泰著「古事記の宇宙」ー古神道的考察ー、著者は武内宿禰(すくね)第73世で、武内家の代々伝わる「帝皇日嗣口伝」を交えた古事記の暗号の御開帳ということで楽しみに読んだ。ここでは天御中主神の前に「無」のヒモ波動があり、すべては無からはじまり「すばる、、、すべる、、、うつしょの、宇宙。うまれる」と、ここから宇宙論を展開している。
古事記の宇宙をまともに紐解いて行くのだが、最後の方でおかしくなってくる。大国主命が異邦人でたぶんユダヤ人、猿田彦神がイエス・キリストであり、天の岩屋戸で神楽舞をした遊女の天ウズメノ命がマグダラのマリアとなると、もれはもう都市伝説を越えてしまっている。折角の「帝皇日嗣口伝」が惜しい。それでも最後に無理矢理「万邦帰一、万国帰一、万国同根、すめらぎ、いやさか」で結んでいる。
北沢方邦著「古事記の宇宙論」は、天体の運行とくに星座からアプローチした分析は参考になった。神の名称を漢字の当て字を避けすべてカタカナにしたのは刷新で読み安い。私は漢字に敏感なのでそれが理解の邪魔をしてしまう。漢字の当て字を避けた方が、古代日本語に近く理解しやすい。
ただ、アメノミナカヌシ(天御中主)は、中国の天帝の影響で北極星を宇宙の中心と考えた神という仮説は、「古事記」の宇宙論の大前提をからはき違えているので、これはいただけない。折角の天文学からのアプローチだが惜しい、、というか所詮無理がある。
今週でやっとこんまり倉庫整理が半分が終りました。
これで私が商品開発した廃棄在庫が一掃されました。これらは私が現役の経営者として最も輝いていた時に開発した商品群でした。
当時、電卓の小さな半導体から集積メモリー数が、16K、32K、64K、256Kビットと次々に開発された草創期でした。自社もそれに平行させて、日本の大手S商社と大手E半導体メーカーとプロジェクトを組んで商品開発を進めました。
電卓+電話便号メモリー、英語のスペルチェッカー、電卓+電話オートダイラー、電卓+電話オートダイラー+記載メモプリンターと開発を進めました。何せまだ市場にないイノベート商品のため高価格のうえ市場も未知数で、自社にとり大きなリスクでしたが、社運をかけ野心的に進めました。
結果的にそれなりに売れて利益もあげたのですが、同時に返品在庫も積もりました。今回はその在庫整理となり、スペルチェッカーだけでも4000台余りあり、感心にも今でも操作できました。で、なぜこんなに在庫があるのか思い返すと、この機種のソフトにバグ(Bug=虫)が発生し急遽販売中止したのですが、すでに1万台生産していました。
自社にとり大きな機会損失と欠損で危機的状況になりました。さて、このバグの責任所在は自社のソフトプログラムによるものか、商社はずるく直ぐ逃亡してしまい自社と半導体メーカーとで検証となりました。そして半導体メーカーが検討した結果、半導本体にバグを認めて全額補償してくれました。もしずるければ責任逃れできたと思うが、バグの問題で業界の信用を失うことを考慮したと思います。誠に有り難いことに日本の大手Eメーカーだったので、自社は危機一発で救われました。リスクをカバーしきれない商品開発はするものでない教訓でした。私はいまでもE社の誠実さに感謝しています。
かくして私の商品開発能力は、メモリー256Kビットまでで臨界点となりました。これらの開発ソフトは十数年後に驚異的なメモリー数のスマートフォンにすべて吸収されて行きました。昨日は産廃回収車に向かい「ありがと&さよなら」しました。
山口県周防大島町で3日間行方不明になっていた藤本よしき君(2歳)を、発見救助したボランティアの尾畠春夫さん(78歳)が偉い!
尾畠さんは大分県別府市で魚屋さんを営み65歳で店をやめてから、「学歴も何もない今の自分があるのは周りの人おかげ、困っている人があれば手を差しのべるのは当たり前」と、全国の被災地に行き奉仕活動をはじめたという。軽ワゴン車に食糧や水、寝袋など日用品を積みこんで、助ける相手側に迷惑をかけないことを信条に、活動費は年金から捻出しているとのこと。尾畠さんいい笑い顔していますね。
尾畠さんはお盆の8月15日の朝から操作をはじめ、過去の経験からの勘を活かしわずか20分ほどで、「よし〜くん」の呼び声に「ぼく、ここ」と、よしき君を発見したそうです。おそらく尾畠さんには、山中の沢にかがんでいるよしき君の姿がみえたのだろう。2歳と78歳が遭遇した生命力、すごいことでした。
「一心如鏡」魚屋さんの一心太助を、地で行っています。70歳まで活かさせてもらったら、あとは感謝の恩返し。頭がさがります。
公園の池の周りに芙蓉が咲いています。
毎年8月15日は、靖国神社参拝と反対との騒ぎで鬱陶しい日となっています。なんで静に御霊を祈れないのか、いろいろな人がいるものです。参拝は政治問題でなく心情に関わることだから、参拝するかしないかは本人次第だが、参拝する者を阻止することもないし、また参拝を強制するものでもない。
それに「敗戦記念日」なのか「終戦記念日」知らぬが、私自身はこの屈辱の日を認めていない。敗戦でも終戦でもなく、日本が日本を実践するかぎり、日本民族の戦いは今もなお続いていると覚悟しています。「後の続く者あるを信じて散華した英霊」に続くかぎり、戦いは続いていることになります。
この日はお盆と重なるので、私は遠く海外にて仏壇に向かい祖先と御霊に合掌しています。明日は日本へ盆送りとなります。
最近になり「古事記の宇宙」に興味がわき、その流れで週末に恩師・野島芳明著「万葉ルネッサンス」を再熟読しました。もう絶版になっていてアマゾンでも古本でしか購入できないのが残念。
この著書を何度も読み返しているのですが、今回は聖徳太子の偉業を中心にして、その歴史背景の角度から読んでみました。そして驚いたことは、当時の国内情勢と東アジア特に中国、韓国半島との緊張関係が、今の情況と実によく似ていたことでした。地政学的な宿命なのでしょうが、読んでいてこれが1400年前の出来事とは思えませんでした。
歴史は繰り返すとは思いませんが、歴史から学ぶとは事はできます。日本はいまルネッサンス(再生)が、必要になってきています。平成の今上天皇が譲位され新しい元号に代わり、さらに現憲法の改正がその契機になるのだろうか。果たして今の日本に聖徳太子がいるのだろうか。安倍首相はどうなのか。日本は歴史的な大きな曲がり角に差しかかっています。いまこそ聖徳太子の偉業と万葉ルネサンスの復習が必要になっています。
習近平独裁体制以降すっかり対中国に冷めてしまい中国を訪問していません。また行く気も失せてご無沙汰しています。中国はやっかいでつまらん国になってしまった。でも、自称中国研究家としていつまでも突き放して無沙汰してもいけないので、近刊著書を2冊読みました。
私が日頃から参考にしています、石平X矢板明夫両氏の対談「私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた」(2018年6月刊)を読みました。中国通の両氏の現状分析はいつも参考になります。私の時事認識もそうズレていませんでしたので、まだまだ現役の中国研究家として行けそうです。
もう1冊は、天安門事件を扱った安田峰俊著「八九六四」(2018年5月刊)を読了。こんな「八九六四」の4桁数字では、一般の日本人にわからない。36歳若手ルポライターというので、いよいよ若い中国研究家が台頭してきたかと期待しましたが、こちらは気負いだけが先行し研究が浅くこれでは中国人の複雑な深層心理がわからない。彼が石平にインタビューした時に石平氏から「安田さんは論文を書かないの?ジャーナリズムもいいけど、学問はいいものですよ」と、暗に中国研究の浅さを指摘されていましたが、彼はそのことさえ理解できないようでした。中国問題に対しこの程度の認識ですと先が思いやられる、そろそろ質のいい若手中国研究者の台頭を期待したいものです。
さて、8月から党内宿命の権力闘争が表面化してくるのだろうか。ひさびさに興味深々です。
今日も岩崎澄男様から神戸花火大会の納涼写真が送られてきました。見事なショットです。
ちょっとした風の吹き回しで、田部井淳子著「それでもわたしは山に登る」(百万遍もありがとう)と工藤房美著「ありがとう」(100万回の奇跡)を、読んでみました。いずれもサブタイトル「100万回のありがとう」でした。それぞれの女性の生き様で、書評は差し控えますが、どちらも花火写真のようにお見事な人生です。
2冊を読んだ勢いで、工藤女史の遺伝子を覚醒させたという村上和雄著「サムシンググレート」「生命の暗号」と、私し向けに「アホは神の望み」の3冊を、購入して来週の読書となる。いつものように興味を持つと止まらないのだが、これくらいで一段落させたく思う。まずは納涼花火をお楽しみください。
8月は大阪「天神祭」の新風で、猛暑の祓いからはじめます。
本日、岩崎澄男様(山田務名著「天風道八十年」の編集、メルマガ「新風」の主宰者)から、天神祭と花火奉納の見事な写真をいただきました。花火はコンテスト入賞作だそうです。