真夏の暑さにめげず毅然と咲く百日紅の花に元気づけられています。
7月も30日というのに、我がこんまり倉庫整理はいまだ5時56分のところで6時(半分)まで行っていない。
この片隅にはかつて私が商品開発し、この年にデザイン賞を獲りながらもさほど売れずに返品となった機種が山積みになっています。廃品回収のトラックが週に2回なので、山積みの片づけはあと3週間必要になります。このところ倉庫で汗をかき、1日に下着を2回換えて修行していますので、8月中には6時に到達予定です。暑さにめげず毅然と修行を続行です。
みなさんよい夏をお過ごしください。7月終り午後8時の黄昏。
2018年7月アーカイブ
先日22日のブログでマンリオ・ガデロ駐日大使の著書を紹介しましたが、今日は元駐日イスラエル大使の著書「神国日本」(2018年5月、ハート出版刊)の紹介です。
これまでもユダヤ人の書いた日本論を数冊読んでいましたが、今回は読んでいて何度も緊張が走りました。ユダヤ神話と日本神話を比較しながら民族の生き残りを言及する優れた力作でした。ベストセラーになることを願う。
私は最近のIT情報化と国際化の趨勢は、諸民族の生き残りかけた熾烈な挑戦と考えています。そのなかで果たして日本民族は生き残れるのかが一つの研究課題になっています。著者は日本民族が、神話(信仰)、民族(日本人)、国土(日本列島)の「黄金の三角形」を、堅持するかぎり生き残れると太鼓判を捺しています。日本はこれからもこのまま日本の道、Japanese Way「日本道」を行けばいいと大肯定です。
神話を失うと民族が消滅する。祖国を失い2千年の放浪の民となりながらも民族を消滅させなかったユダヤ人からこう言われるとなんとも心強い。著者の造語「日本道(NIPPON DO)」とは、いい響きです。かつて芭蕉が杞憂した「このみちは ゆく人なしに 秋の暮れ」の大和路に、太陽がさしそめ"NIPPON DO IT"と、日本道が開けてくるようです。
この著書は是非ともお薦めです。
私の嫌いな和製英語に「リベンジ」があります。スポーツ選手の誰かが使いはじめすっかり定着した和製英語です。
本来「リベンジ」とは「報復」を意味し、ネガティブであまりよい響きでありません。先日ブログで紹介したマンリオ・カデロ大使も同じ感じを受けたようで、「ラーメン店に行ったら閉店していたので、次回にリベンジするつもり」との例文をひいて気軽な使用を戒めてました。通常「リベンジ」は「挑戦」するくらいの語感でちょうどいい。
さて、昨日は6月12日に辿り着けなかった世界最大のヒンドー寺院にリベンジ「報福」してきました。前回のミスはGPSが逆さになっていたため左折をする所を右折してました。
今回は寺院でインド料理の昼食を食べゆっくり彼らの信仰の深さと千年先まで見込んで建てた寺院を見てきました。果たして千年の時空に耐えられるのかを、もう一度見極めたく思ったわけです。
本堂は撮影禁止で撮れませんでしたが、Uのなかに○のシンボルが、神々が鎮座する各部屋の上に刻ざまれていました。クリシュナの額に描かれたマークです。
3018年にも写真のような光景がみられるのだと思う。その頃は数人のインド系アメリカ大統領を輩出し、この寺院を礼拝していることでしょう。
神千年 ふたたび今日の わかさかな
娘から美しい国と聞いて、一度は訪ねてみたい国があります。娘がみやげ屋に寄ると、日本人かと聞かれてそうですと返事すると、当地に在る日本神社を紹介されたそうです。
イタリア半島の中東部に在る、世界で5番目に小さい十和田湖サイズの世界最古のサンマリノ共和国です。
このサンマリノ(清らな国)に、2015年時点で在留日本人7人、在日サンマリノ人1名で、この1名が日本神社まで創建したマンリオ・カデロ駐日大使です。
カデロ大使の超がつく知日、親日、愛日ぶりは、我々にとり光栄であり大きな励ましになります。こういう外国人が居てくれることは、有り難く感謝感激です。
今回は感謝をもって「世界が感動する日本の『当たり前』(2018年6月、小学館刊)を、拝読しました。日本人が当たり前と思っていることを、世界的視野で再認識するためにも是非とものお薦め本です。
西日本の豪雨災害につぎ猛暑が続いている時に、呑気なことを書いていられませんが、ガイアは厳しくもあり、やさしくもあります。
当地も毎日30度を越す暑さが続きますが、夕方になると積乱雲が発達して雷をともないながら大粒の雨をふらせます。昨日もガイアの夕立が、暑さを洗い流し気温も32度から一挙に23度まで下がりました。
午後7時に雷雨が止んだので、さっそく散歩に出かけました。
夕立のシャワーに洗われた公園は、人もまばらで新鮮な空気と濃い緑一色でした。
大地母神の懐に抱かれながら散歩する幸せを感じました。
猛暑お見舞い申し上げます。
どうぞご自愛、ご健笑のほどを!
当地、真夏の午後9時の夕映えです。
空にトルコの国旗を連想させる三日月と星、そして飛行機。
地に消防署と教会。
アラスカに旅行中の知人から、猛暑見舞いの写真が届きました。
今日、スイスの娘からコウノトリの写真が送られてきました。
ヨーロッパでコウノトリが赤ちゃんを運んでくる逸話はよく知られています。たぶんこの話しからきていると思うのですが、スイスの小さな街ウズナック(Uznach)は、毎年初夏になるとコウノトリの群れが飛来し卵を産んで子育てをして、晩秋になるとまた南アフリカあたりに渡って行きます。
そして、この年に産まれたコウノトリに赤ちゃんと同じ名前をつけて契りを結びます。コウノトリの子はなぜか3年の間は南の国で過ごし、3年後から毎年同じ巣に戻ってきます。そして互いの成長を見守り続ける風習があります。
娘婿の実家がウズナックで、家の裏庭に巣があるので(写真)初孫のミラ(Mira)も一羽のコウノトリとゴッド・マザーの契りを結びました。3年後が楽しみです。左の写真は今年産まれたコウノトリと契りを結んだ(アダプト)した証明書を手に記念写真を撮るウズナックの人たち。一種のコウノトリ愛護運動ですが、のどかですてきな話しです。
週末は百田尚樹さんのクラシック音楽のエッセー完結編「クラシック天才たちの到達点」を、付録CDを聴きながらの読書でした。
最近は「カエルの楽園」だけで、しばらく百田尚樹さんの出版本を読んでなく、虎の門ニュースの視聴だけになっています。今回もどうしようかと考えていたところに友人からプレゼントでした。このカテゴリー本はなかなか売れないものですが、百田ブランドの魔法のにかかればベストセラーになってしまう。音楽的素養のない私はまったくついて行けないので書評は控えます。
シリーズ第1弾「至高の音楽 ークラシック永遠の名曲」は、本プログ2012年2月20日付けで書きましたので、こちらも続になります。百田さん10代の終りからクラッシック音楽に魅了され、40年以上の耽溺し、レコードとCDが2万枚を超えるといいますから半端でありません。あのつるつるデカ頭の空間に、クラッシックBGMが絶えることなく鳴り響き、すべての創作活動の源泉なっているのでしょう。
繊細でいて破天荒な知的怪物、いったいあなたは何者なのか?
上野不忍池の片隅に西条八十の歌碑があります。
あまり目立たない場所で、日頃ホームレスが常住して異臭を放ち、そのためか長らく立ち入り禁止になったりで、八十の歌碑があると知りながらも敬遠していました。
先日、散歩の時に通りかかると、ホームレスもいなくきれいに清掃されていましたので寄ってみました。
歌碑は「歌を忘れたカナリヤ」の最終節が、西条八十の直筆で記されていました。
《うたをわすれた かなりやは ぞうげのふねに ぎんのかい
つきよのうみに うかべれば わすれたうたを おもいだす》
西条八十が不忍池の付近にアパート住まいしていた時、創作活動にゆき詰まり、詩を捨てるべきか、それとも詩作を続けるかと悩みながら、生まれて数ヶ月の娘を抱いて上野公園を散歩していた頃を思い起こして作詩したとされています。
同じように歌を忘れた人たちに希望を与えようと、自分の本心を見つけることで忘れた歌を思い出すとしました。八十は各地で揮毫を頼まれると、必ずこの最終節を書いていたとのことです。
そしていま歌碑の付近に歌を忘れたホームレスがたむろするとは、、上野の山にすてましょか、いえいえそれはなりませぬ、暗夜な海に浮かべれば、世相のカナリヤになりまする。
帰りの機上で漫画「君たちはどう生きるか」を見ていたときに、機内オーディオから流れてきたBGMが、カルメン・マキの「山羊にひかれて」だったのはタイミング的に出来過ぎで、繰り返し聴きながら見読しました。
1969年のこの曲は、私が翌年からの海外放浪をひかえ「君たちはどういきるか」のときでしたので、よく口ずさんでいたものです;
山羊にひかれて ゆきたいの はるかな国まで ゆきたいの
しあわせ それとも ふしあわせ 山のむこうに なにがある
愛した人も 別れた人も 大草原に 吹く風まかせ
山羊にひかれて ゆきたいの おもいでだけを みちづれに
しあわせ それとも ふしあわせ それをたずねて 旅をゆく
(寺山修司)
「君たちはどう生きるか」の年齢をはるかな昔に過ぎ、陽も傾きはじめているのに、いまだに山羊にひかれて旅する自分に、いつまで続く旅なのかと山羊にたずねてみたくなる、、
今回JALの機上で見たい映画がないので、往きに漫画「egg star」(星の王子さま日本に降り立つ)を見て、帰りに「君たちはどう生きるか」を見て来た。読書でなく見書で往復でした。
高校時代からの愛読書であった「星の王子さま」が、日本に降り立ったとなると、たとえ漫画でも見ずにいられない。ついでに本屋の店頭に横積みされていたかつての名作を漫画化した「君たちはどう生きるか」を、手にしました。
友人はまさか私が漫画本とは何の風の吹き回しかと思ったようです。もっとも私自身が意外に感じたわけで、機内で漫画本を見ているおつさんを、客室乗務員はどう見ていたことか。
今回はアニメ動画と漫画とゲームで育ち、活字離れしたデジタル世代向け出版物を覗いてみたかったわけです。いまや平成の本屋さんには、漫画本が3分の1のスペースを占めているかと思う。昭和の本屋で育った者にとり、こうした出版社と本屋さんのサバイバル企画のご苦労を思うと、しみじみ時代が変わったなと疎外感を覚えてしまう。
花の雲 鐘は上野か 浅草か (芭蕉)
不忍の池端に宿をとり、早朝に上野公園を散歩し、蓮池のハスを観賞する、のどかで幸せな時を過ごしています。
今日は毎朝6時になるとどこからか聞こえてくる鐘の音の所在を突き止めました。江戸時代から今なお1日3回時を知らせる寛永寺の鐘楼でした。散歩帰り東京名所四十八景不忍弁天をお参りしハスを観賞です。
涼しやと池の蓮を見かへりて
誰かは跡をしのばずの池
暑中お見舞い申し上げます。
猛暑のなか庭のホオズキが青い実をつけはじめました、これが赤くなると初秋を知らせてくれ、季節が織りなす歳時記です。
7月2日でちょうど今年の半分が過ぎこれから後半がはじまります。2日は私にとって今後のライフスタイルが変わるエポックの日になりました。ハーフタイムに急ぎ足で日本へ出かけ、リフレッシュして後半に備えることにします。
7月の始めは馬渕睦夫著「2019年世界の真実」ーいま世界の秩序が大変動するー(グローバリズムから新しいナショナリズムの時代へ)の読書から始めました。本の内容は横帶に書かれています。
馬渕氏の著書はこれまでにも何度かブロブで紹介してきたが、この種のミステリー本が出版され始めていることは、世界の秩序が大変動している兆候です。一昔前ですと没になっていました。馬渕氏の著書は、私が日頃から肌で感じている大変動の真実を、再確認する読書になっています。著者と私の情報の出所が共通しているのか、おおいに同感しています。が、私は本音にもう一歩踏み込みまして、AI情報社会のグローバルリズムの浸透のなかで、各民族のサバイバル戦が展開されているとみています。これからは優秀な民族しか生き残れません。日本は現在進行形で試練の時を迎えています。熾烈なW杯サッカー戦を見ているかのようです。
いったい世の中がどう大変動しているのか、その中でどう生き残こって行くか、知りたい方にお薦め本です。
7月の標語は「日々新しい元気」としました。