いまさら甲州の「ほうとう」を、紹介しても始まらないが、半分ほど放蕩外国人の私にとり、初めてこのメニューを知りました。
小麦粉を練り太く切った長い麺に、カボチャや山菜を入れて味噌仕立ての煮込みです。上州の「お切りこみ」や、中国山西省の「刀削面」に近い郷土料理(ちなみに中国語は略字で「麺」を「面」と書き、麦の由来もなく味気ない)。いずれも私の大好物、今回も三食とも「かぼちゃほうとう」を食べてしまった(毎日でもいい)。
漢字にこだわる私は、日本語にも中国語にもない「餺飥」の漢字が気になってしかたなく、語源を調べますと、大和語で穀物の粉を「ハタキモノ」と呼び、ハタクを経て「ほうとう」になったのが有力説で、漢字は当て字でした。でも、私は湯の中に菜を放つ「放蕩」にしたい。
日本ではこの粉食文化は縄文時代からというから私の遺伝子にも「放蕩」が刷り込まれているのだろう。4月29日、昭和天皇誕生日(私めの結婚記念日)の満月に、甲州「小作」レストランで連夜「かぼちゃほうとう」に、甲州勝沼の赤ワインでもう最高!!
UTFMサポーターの責務も忘れ、早くも完走の前祝いでした。
満月にほうとう
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