富士の命水

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IMG_7454.jpeg UTFMサポーターのついでに、もう一つ楽しみにしていたことは、富士の名水を飲むことでした。
 河口湖に着くと早速く「この水をひとくち飲めば湧き上がる千人力」という「登水」を求め、2泊3日間お世話になった。
IMG_7565.jpeg 霊峰富士山に十万年もの歳月をかけて積もった玄武岩地層で、雪解け水が地下の不透水層という溶岩の間で数10年の歳月をかけて濾過され湧きでてきたパナジュウムを豊富に含む天然水とのこと。
 その湧き水の極めつけは、世界文化遺産構成資産になっている「忍野八海」に、透明度の高い美しい湧池です(海なし県の人には池が海に見えるのだろうか)。
 湧池はかつて富士登山の前に禊に使われ、富士講の行者らによる信仰の場として巡拝されてきました。惜しくも禊ぎの信仰は廃れましたが、湧き水はいまでも霊峰富士を地下でささえています。富士が荘厳で美しく見えるのは、裾野の山々とそれをつなげる地下水脈にあるようです。大切なものは目に見えないということで、日本の山々に美しさは地下水脈がささえているようです。日本文化の生きた世界遺産として大切にしたいものです。
IMG_7456.jpeg この日も「忍野八海」の観光客の大多数が中国人で、お土産屋に入ると中国に迷い込んだ錯覚を起します。なぜ彼らが東京や京都でなくわざわざ富士なのかと思ったが、考えますと今の中国にはこの透明な水と飲み水がないのです。透明水は彼らが心から欲しい見果てぬ中国の夢なのだと思う。彼らにとり富士の命水は、水光を観る巡礼なのです。
 水の湧星・地球、瑞穂の富士ってところでしょうか。

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このページは、三休が2018年5月 8日 22:52に書いた記事です。

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