神々の微笑

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IMG_6861.jpeg 週末は芹沢光治良著「神の微笑」(新潮社1986年刊)を読んで過ごしました。
 芹沢氏が晩年「文学はもの言わぬ神の意思に言葉を与えることだ」との信念により、90歳から書き始めた「神シリーズ」です。32年前の古い本でして強いてお薦めしませんが、神と信仰の葛藤は今になっても読書に耐える秀作でした。無神論を貫いた著者が、イエスも釈迦も大自然、宇宙から降臨したものと言っています。
 実はこの「神シリーズ」は、一度も手をつけたことがないまま我が家のガラージに置いてありました。いったい誰からいただいたのか、或は知人が帰国の際に預けて行ったのか、まったく記憶にないまま20数年ガラージに眠っていました。
 たぶん預かり物なので、この間に何度も本を処分しているのですが、この本はそのまま残していました。この春に処分しようと思い、心当たりの知人に尋ねたのですが、いずれも該当者がいないまま本は現存するのです。
 そんなことでなんとなく「神の微笑」「大自然の夢」を読んでみましたが、いずれも一気読みになってしまいました。本との出逢いとは不思議なものです。
 ここに写真を掲載して置きましたのは、ある日「それは私の大切な本だ」という方が現れることを期待して、それまで保管しておくことにしました。

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このページは、三休が2018年3月 6日 00:18に書いた記事です。

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