チャーズ・餓死の檻

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IMG_6520.jpeg 中国時事評論家の分析の浅さに飽きて、もう一度ゼロから勉強し直すために遠藤誉女史の中国論を読みはじめた。これまで、またこれからも朝日新聞と岩波書店出版の中国関連の書籍は敬遠してきたが、遠藤誉女史は例外としています。
 中国国民党との内戦で中国共産党による満州長春市の兵糧攻めで30万の市民が餓死した史実を知っていたが、これほどまでの地獄だったとは、。女史は「仇をとる気持ちでチャーズを書いた」という怨念の一級資料の墓標でして、よく朝日がこれを出版したものです。
 この敗戦からの中国、朝鮮民族の反日感情の根深さに深い溜息です。また「第六章、朝鮮戦争勃発」は、今の半島をめぐる国際環境と類似していて鳥肌がたつほどよく理解できます。
 長春包囲の時に毛沢東は「長春を死滅たらしめよ」とあり「誰が人民を食べさせるかを人民に知らしめること。人民は自分を食べさせてくれる側につく」と指示をだしました。この大原則はそのまま今も引き継がれ「中国共産党が統治しているからこそ中国は豊かになったのだ。だから中国共産党につけ」となっています。そして今になっても権力闘争を引き継ぎ、保身のために密告、裏切り、批判を繰り返しています。ですから人民は明日の夢より今日の飯「夢より饅頭」夢は食えず腹の足しにならないからです。遠藤女史はこのことを腹の底からわかっている希少で貴重な中国研究家です。その女史が「一帶一路」の中国之夢(野望)に、日本は関わるなと警鐘しています。12月の勉強にと思いまた女史の著書3冊を追加購入しました。

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このページは、三休が2017年12月 2日 02:05に書いた記事です。

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