今月はこの本を紹介して終えることにします。
「美し国、日本の底力」、加瀬英明vs馬渕睦夫両氏の熟年いぶし銀対談です。実にいい感じで日本の文化力を語っています。
国政選挙戦が近くなると、普段は立派なことを言っている多くの政治家が、たちまち右往左往しはじめ、お国のためより選挙がすべての本音をさらけ出し実に見苦しくなる。見たくない人間の性ですが、当選してなんぼの者ですから「まぁこんなもんかいな」と目をつぶって見ています。それをつい9年前の民主政権時代の悪夢を、すっかり忘れたふりしてマスコミが囃し立ています。国民投票で一度の失敗は許されても、二度の失敗は愚民となります。日本国民は隣国を笑えなくなる。それにしても政治の世界はやだね〜。ついて行けない。
私はこんな時にいつも文化や歴史の本が読みたくなってしまう。
「美(うま)し国」の対談のなかに、本来の日本人は善とか悪とか、何が正しいく、何が間違いというような論理的な判断をせずに、「美しいか、醜いか」で分けてきた。「何が清くて、何が汚れているか」「何が美しく、何が美しくないか」の美意識で物事を判断し「感性を理性の上に置いてきた」と語っていました。
今回も「日本のこころ」を大切にして、国人の美意識を信じたい。
私も在外投票でニューヨークまで出かけて行くことになってしまった。
10月は選挙戦で喧噪のなか、日本、香港、珠海に出かけて、開通まじかの「港澳大橋」を見てくることにします。
みなさんもよい秋を楽しんでください。
日本の心
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