今日は一人の友人を紹介したい。
彼はこれまでに献血数100回の目標を達成して、つい先日70歳を迎えました。なんでも献血の上限は70歳未満とのことです。ここまで来ると趣味としか言えないのだが、もう血も涙も出ないのではと心配になる。
私の好奇心がやまずメールにて、なぜ、どのようにして、どういうペースで100回になるのか、若い頃あまりに悪戯した贖罪なのか、、と冷やかしてみた。
直接の動機は高校生のとき母親が心臓弁膜症で毎日輸血を必要とし、親戚をはじめたくさんの人が鮮血をくださったことだそうです。学校に献血車がきてクラスの人に呼びかけて率先して献血したのが、第一回とのこと。この頃は献血ではなく預血で、親族や身内に輸血がいるときは献血手帳で輸血ができたそうです。
その後は献血車を見ると献血するようになり1回に200ccの献血ができ、年に5回ぐらいのペースで献血したといいます。40歳のときに60回ほどになり100回を目標にしたそうです。
本人曰く「献血前に血圧、比重、医師の診断があり、健康体でないと献血できませんのでそのために健康管理してた気がします。90回を過ぎた頃に血液の比重が厳しくなり、時々献血できないときもあり、よけい健康に気を付けて無事100回を達成する事ができました。ですから社会貢献ではなく、自分の健康のために献血していたのが真相かも知れません」と、もうこうなると献血道です。
彼の母親はとてもやさしい人でしたから、そのトラウマもあったと思うが、まさに自他利の陰徳です。人は何を思い、何を言ったかだけでなく、何をしたかで人生の価値が決まります。「情は人の為ならず」で、彼は献血した分だけ長生きすると思う。
情は人のためならず
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