日本にはいまでも「踏み絵」があります。日本の政治家が靖国神社に参拝するかしないかのリトマス試験のようものです。
私は与野党を問わず政治家が靖国神社を参拝するかしないかで彼らの資質を評価しています。勿論これが全てでありませんが、靖国を参拝しないような政治家は多くの国民の支持を得られないと考えるからです。
靖国神社は1869年に創建され、明治新政府と旧幕府の内戦「戊辰(ぼしん)戦争以来、国のために死んだ御霊を祀り、すべての宗教とイデオロギーを超えた慰霊の場所になっています。戦争で亡くなった軍人や兵士の他にも女性や子供も慰霊されています。また大東亜戦争でアジアの植民地解放のために命を捧げた御霊が祀られていて、現在約247万柱が護国の御霊になっています。
タイワンの李登輝元総統は実兄が日本軍として南方に従軍して戦死、その事実を受け入れられず、生家の仏壇にいまだに兄の位牌がないが、靖国神社に兄の名前と御霊が祀られていることに感謝して参拝をしています。この参拝時に三浦朱門、曾野綾子夫婦が同伴していました。
私の叔父もビルマのインパール戦の時に、名も知れぬ辺鄙なアレサンヨーという地に、群馬連隊の一兵として従軍し、敗戦とともに日本軍に置き去りにされて病没しています。遺骨も帰ってきませんが靖国に祀られています。
こうした靖国神社に国民から選ばれた政治家が、反日新聞や反日国家の批判を恐れて参拝しないとはなんとも遺憾です。特別な祈念日に参拝する必要ありませんが、年に一度の参拝は責務だと考えています。
私は、もしできますれば、今上天皇が退位なさる前、あるいはその後に靖国参拝さなるよう希求しています。
追悼:
「サイレンス」が上映されている2月3日、原作者の遠藤周作氏と同じカソリック教徒で、親しい友人であった三浦朱門氏が亡くなりました。昨年、三浦氏と曾野綾子女史との夫婦交換エッセー「我が家の内輪話」(家庭画報刊)が出版され、これが氏とのお別れになりました。
ご冥福を祈ります。合掌
靖国という踏み絵
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