今年最後の読書本は、憂国する百田尚樹氏と警鐘を鳴らす亡命帰化人の石平氏との対談「『カエルの楽園』が地獄と化す日」になりました。両氏が8時間にわたる対談を、飛鳥新社が整理して刊行しました。
石平氏は対談のまえがきに「一瞬の息抜きもできないほど緊張感に満ちたもので、、真剣勝負であった」と記し、百田氏もあとがきに「これほど充実しかつ緊張感に満ちた対談は滅多にあるものではありません。二日間の対談を終えると、マラソンでも走ったあとみたいにぐったりとなりました。こんなことも初めての経験です」と記しています。
ですから読む方も一瞬の息抜きをできず、読了のあと気が滅入りぐったりしてしまいました。年末に読んでおいてよかった。とてもでないが年頭に読む本でありません。
チャイナ・ウオッチャーとして尖閣諸島と沖縄情勢が緊張している事は十分に承知していますが、第2章「中国はなぜ日本侵略を企むのか」にあった「人が住めない環境、暮らせない社会」のため生存空間を求めて侵略するとの箇所に、チャイナの虚無的な未来に絶望と脅威を感じてしまった。「隣国を援助する国は滅びる」(マキャベリ)、そうあってほしくないが、私が常々警鐘しているものです。
カエルの歌がきこえてきます、憂国と警鐘の書として一読をお薦めしたい。
憂国 VS 警鐘の対談
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