アメリカの大統領選デスマッチをライブで見ることなく、台湾に降り立ったタクシードライバーから知らされたのは緩衝材だった。あれは心臓によくない。
あれから「何をか言わん」で、軽い失語症になってしまったが、アメリカに舞い戻るにあたり、なにか言い訳のセリフが必要になり、気晴らしかたがた竹内政明著「名セリフどろぼう」を読んできました。
名セリフはまず「前略」を、英語で「フロントカット」から始まり、教授が女子大生に「キミ、真珠湾ってどこにある?」と訊いたところ、う〜んと唸ったあと「三重県です」と名答、「B29」を聞いた若者が、驚いて「え、そんなに軟らかい鉛筆があるの?」ときた。誠に痛快!「アメリカは遠くなりにけり」です。アメリカを杞憂する世代などは、「遠からず老人ホームにあしたのジョー、おそ松くんら氾濫すべし」で「これでいいのだ」。長島茂雄氏も「ワーストはネクストのマザー」(最悪は飛躍の母)と名セリフ。
68年ぶりのスーパームーンの白光が翼を照りつける機上で、すっかりご機嫌になってしまった。「千里の好風、一夜の月」、古い世代は「風とともに去りぬ」、「Tomorrow is another day(明日は明日の風が吹く)」と、スカーレットが最後のセリフで決めています。これがまたこの国の積極精神でもあります。アップル社のCEOは「何があっても前進を続ける」と社内通達しています。
私も明日への備えと前進のため、新たに身の周りを整理、近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」から始めることにした。
Tomorrow is another day.
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