各国首脳の親日、知日のランキングでよくフランスのシラク元大統領が1位になっていますが、私はそう思いません。間違いなく台湾の李登輝元大統領がダントツで1位に輝くと思う。
私はこれまでにこの方ほどの親日家を他に知りません。なにせ本人も日台人と思っているくらいで、奥さんが「あなたは台湾の総統を12年もやったくせに、日本のことばかり心配している」と呆れるほどです。
これは日本がしっかりしないと台湾がたちゆかなくなるという見識からですが、とにかく有り難いことです。時には親日のあまり感情移入が激しくこちらが戸惑ってしまうほどです。
今回シン・タイワンをはじめから勉強し直す一貫として、李登輝氏が90歳を越えてからの近著「李登輝より日本へ贈る言葉」、「日台の心と心の絆 ー素晴らしき日本人へー」、「熱誠憂国 ー日本人へ伝えたいことー」を、拝読しました。
日本と台湾は運命共同体、共存共栄であり両国で東アジアの平和を築いてゆくべきと主張しています。日本は戦後の自虐史観を超克して日本の本来の精神を取り戻し、世界の日本たれと叱咤しています。
氏はじき95歳になり最近また体調がすぐれないようです。著書に「人間は死んだら自然に還るだけである。自然の主宰者は神であるから、神様のところに還るだけだ。私は自分が死んだら焼いて灰にしてもらい、台湾のほぼ中央にある玉山(新高山)に撒いてくださいとお願いしている。そうすれば、いつも台湾と一緒にいられる」と記してます。
私は「熱誠憂国」の李登輝氏が、台湾におられる間にもういちど氏と同じ空気を共有したく訪問を急ぎました。
熱誠憂国
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