(花木の女王・西洋シャクナゲ)
伊勢志摩G7サミットが始まりました。
ホストの安倍首相はいい時期に万全の準備で臨み、お伊勢さんから日本の未来を世界に発信します。安倍首相でほんとによかった。
サミットでは世界経済の建て直し、中国大停滞の対応、南シナ海の「航海の自由」と「法による平和的解決」、地球環境問題などが議題になります。サミットの大成果を祈りたい。
サミットの前だったからか、2月から5月にかけて質の高い内容の中国関連の著書が、続々と出版されました。私もそろそろ中国の近未来予測を整理しておきたく思い、4、5月は3日に1冊のペースで読み漁りました。ただ経済と覇権外交に問題が集中する余り、最も緊急な環境汚染問題が置き去りにされていたのが残念でした。
経済分析に限っていえば、どの著書も中国経済の高度成長は終息し大きな諸問題を抱えていることで共通していました。そして、今後の予測として「V」「U」「L」字の3つに分析されていました。
「V」型快復。新状態ではあるが、このまま公式発表6.5%以上の成長を維持し、やがてアメリカのGDPを抜くという強気の御用学者説。しかし、さすがに今では極めて少数派となり影をひそめました。
「U」型快復。極めて実現困難を前提で、早期に政治と経済改革を断行して穏やかに快復という親中希望説。これからTOP2人で責任のなすり合いで妥協の無い激しい路線(権力)闘争が予測されます。
「L」型長期停滞。著書のなかに武力衝突と崩壊説もありましたが、大半が長期停滞となっていました。その停滞が失われた「L」20年なのか大停滞100年になるのかという内容でした。
私は「L」説と予測しています。なかに停滞を続け20年後に崩壊という予測もあり(党の崩壊であり中国の崩壊でない)、それも考慮に入れて、中国人の好きなマジック・ナンバー「L」88年説です。
サミットでの対中討議は「L」型の対応をめぐって議論されると思います。ここ数日人民元レートが、じわりじわり静かに値を下げてきて無気味ですが、大暴落でなくこのままじわりじわりで行ってもらえば、日本もじわりじわりと中国停滞に対応して行くことができます。
中国経済予測・V・U・L
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