オバマ大統領の広島追悼訪問の既視感から昭和天皇広島巡幸にたどりつきました。
昭和22年12月7日(開戦の日)原爆ドームの見える元護国神社で広島巡幸。5万人の歓迎を前に陛下は黙って静かにあたりを見まわれたという。その時にお言葉が;
「熱心な歓迎に嬉しく思う、広島市民の復興の努力のあとを見て満足に思う、みなの受けた災禍は同情にたえないが、この犠牲を無駄にすることなく世界の平和に貢献しなければならない」
当時は放射能を恐れ広島に訪れる者も少なく、70年間は草木一本も生えないと言われ、子どもに遺伝するから結婚は出来ないとあきらめていた人が多かったが、「天皇様が来てくださったからもう広島は大丈夫だ。結婚もできる」と、みなそう思い力づけられたという。
「君主制は敗戦に耐えられない」という、世界戦史の常識を覆し、国民が「天皇陛下万歳」をしている姿に、国際社会は驚愕しました。敗戦の瓦礫の中でも陛下と国民との魂が溶け合っている姿を見せられて以来、歴代のアメリカ大統領は、報復を恐れて日本に核武装させないことが鉄則になってきました。
71年の時が流れ、日本の誇り高き和の精神は、報復などする国でないという同盟のさらなる深化を通して、戦後レジームの一つを脱却しました。これで日本の核武装の可能性は無くなりましたが、これを土台にして次は「日本国憲法の改正」が、もう一つの戦後レジームの脱却として政治目標になりました。安倍首相は彼の宿命として、命と引き換えに憲法改正にまで突き進むと思います。
伊勢志摩サミットも終え、中国問題の対応策も決まったいま、私も今年後半は安倍首相や櫻井よしこ女史の後追いで「日本国憲法改正」に向け、集中的に研鑽したく考えています。
当時の昭和天皇、皇后のぼろぼろのスリッパからも質素な暮らしぶりがうかがえます。
見えないけれど陛下の真心と国民の真心は途切れることなくつながっていました。
昭和天皇広島巡幸
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