櫻井よしこ女史の著書を真剣に読みはじめました。
櫻井女史の「迷わない。」(文春新書)を読み終えて、いま新刊「日本の未来」(新潮社)を読んでいます。
これまで女史の著書を数冊買い溜めしてましたが、目次だけでだいたいの内容がわかりますし、あの柔と剛を織り交ぜたカリスマというか教祖的な感じがしてどうも苦手で敬遠してきました。ですから手持ちの本も未読のまま「ときめき整理」の時に処分してしまってました。
先日「文藝春秋」6月号の女史の「百四歳の母を介護して」を読みまして、食べず嫌いせず謙虚に女史から学んでみようという気になり、さっそく本を取り寄せて、先ずは若者向けの自伝的啓発書でもある、「迷わない。」から入りました。やはり人格、聡明、美貌、雅びを、兼備し「柔よく剛を制す」女傑でした。「力と勇気と信念」を体現しています。
1945年に、ベトナム・ハノイの野戦病院で産まれだそうですが、そこからして日本民族遺伝子の突然変異でした。高校を卒業し18歳でハワイ州立大学に苦学留学し、所持金わずか5ドルで当地に残り、一文無しで泣いた夜もあったようですが、ここで彼女の骨格ができあがってきたかと思います。また、女性には珍しく男勝りのマザコンのところが、彼女を強くもしています。
本著の内容から話しが飛んでしまいますが、「大金の魔力に転ぶなかれ」として、「お金を持つと、その人の性格が十倍も強調されて出てきます。立派な人は更に立派になり、だらしのない人は限りなくだらしなく、狡(こす)い人は限りなく狡くなります。そういう意味ではお金は魔物です」と、鋭い洞察していました。権力は与えることはできるが、権威は自らが創りあげて行くものです。
舛添に聞かせてやりたい教訓です。枡添が辞任した後(彼は粘りますが)、早くも誰を東京の顔にするか、いろいろ名前が上がっています。私はなぜ櫻井女史の名がでてこないのか不思議です。彼女は押されてやすやす出るとは思いませんが、2020年の東京オリンピックまでやらせてみたい逸材です。きっと日の丸を背にして絵になります。
東京の顔
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