中国大停滞(2)

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IMG_2686.jpeg         (霞む「中国の夢」看板)
 私がなぜ大崩壊でなく大停滞説に与するかを少し書き加えました。
 中国の環境汚染、PM2.5、水質汚染、土壌汚染はもう待ったなしの段階にきています。特に水の問題は深刻でして、このまま放置すれば人間が住めなくなります。中国の人が訪日して薬の暴買や病院での診療はすでに形をかえた難民とも言えます。日本の病院は中国の人が診療にきて頭をかかえています。このために新たに外国人向専門病院の設置まで検討されています。その意味で中国はすでに社会的に内部崩壊しています。残念なことに経済問題ばかりに注意が行きこちらに集点が当たらないことです。
 ではなぜ大停滞説なのか。
1、中国の急激な崩壊は国内外に与える悪影響が大き過ぎてしまい、誰もがそれを望まないからです。大崩壊だけはなんとしてもくい止めようとする力学が国内外から働いています。
2、経済はすでに行き詰って停滞をはじめていますが、中国の最高級幹部に優秀な人材が多く、なんとか崩壊を食い止めようと次々に経済対策を打っています。時には市場主義では考えられない禁じ手もじせずです。習独裁体勢がだめなら集団的指導体勢に戻り、そうやすやすと現体制が崩壊するとは考えられません。それに徐々に革命第五世代指導者に世代交換が始まっていまして、彼らは必死に政治改革に手をつけるでしょう。環境汚染対策も今になって真剣に取り組みはじめています(今度こそはスローガンでないことを願う)。
3、一番の要因は、中国人(老百姓)は、中央の政治などあてにしていないことです。「上面有政策、下面有対策」、上に立て前の政策があれば、下に融通無碍の対策ありです。彼らは現政権が崩壊しようが停滞しようが関係なく、自分等のことは自分等で生き抜いて行くという強靭なしたたかさがあります。老百姓に社会的なエネルギーがあり虚無的な持久力を持ち合わせています。これが大停滞を下支えします。
 この国は歴史的に見ても国が統一されたこともなく分裂と長い停滞を繰り返してきましたし、これからもそうでしょう。長い目でみると今回もそのパターンかと思います。周辺国にとり19世紀型覇権大国の出現など悪夢でしかありません。

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このページは、三休が2016年5月 5日 00:54に書いた記事です。

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