帰郷のおり友人から著書「天才」と「カエルの楽園」をもらいました。その時「天才」は2時間ほど流し読みの参考まで、「カエルの楽園」は、読んで読まなくもいいかなと言いながら渡されました。帰りの成田空港内で本屋を覗くと2冊ともベストセラーの棚に最上位に並んでましたので、どちらも読むことにしました。
「カエルの楽園」百田尚樹氏は著書の横帶に「これほどの手応えは『永遠の0』『海賊とよばれた男』以来。これは私の最高傑作だ。全国民に問う衝撃の結末」あります。これだけで、カエルが平和鍋の中でだんだんに茹で上がってしまうのも知らず、いつまでもぬるま湯つかっている日本の現状が想像できてしまい、読むまでもない寓話とわかってしまう。
日本国民をカエルに喩えた事にはいい気はしませんが、アニメ風にやさしく書かれた内容は、若者向けに良い啓蒙書になっています。ただ結末は(ここに書きませんが)百田さんがここまで思い詰めていたとは意外でした。百田さんの憂国と健闘にエールをおくりたい。
まぁそんなことで、百田さんの最高傑作とは思いませんが、このような寓話に仕上げてしまう天才に敬意を表し、読んでも読まなくてもいい本として強力にお薦めです。
カエルの楽園
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