アメリカの春爛漫の主役はゴージャスに咲き誇るマグノリアです。
日本では「木蓮」、中国では「木蘭」別名「望春花」と、詩的な名で呼ばれていますが、当地はやはり「マグノリア」の響きが相応しい。1億年前頃から花を咲かせてたというから、恐竜も大きな鼻でマグノリアの香りを愛でていたかもです。太古から大自然のなかで叢生していたので花言葉は、「自然の愛(Love of nature)」となっています。蕾みが必ず北を向いているそうで「コンパスフラワー」とも呼ばれていますが、今季は観察をミスしました。これは来春のお楽しみです。
アメリカは各民族がそれぞれの国花を持ち寄って移民したためか、1986年になるまで国花がありませんでした。リーガン政権の時にバラが制定されましたが、西洋臭いバラよりアメリカ的なマグノリアにしなかったか残念に思う。未来の差し示すアメリカン・カラーは、さくら色をおびた紫の「コンパスフラワー」でいいのではと思ったりしています。
それでは春風に揺れるマグノリアの花を愛でながら、3月を終えることにします。みなさんもよい春をお楽しみください。
春風に 吹き出し笑う 花もがな(芭蕉)
マグノリア・自然の愛
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